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【長安寺の一つ目入道と天保銭の娘】
山梨県都留市に伝わる。座頭按摩の若狭の市は少年のころ寺の前を通ると怪物に「おれは長安寺の一つ目だぞ」と驚かされたが「おれは一つもないぞ」と追い払った。またこの付近から夕方に娘がでて必ず豆腐屋で天保銭で油揚げを買うが翌日には木の葉になったという。
【貪多利魔王】
宮城と山形にまたがる船形山の縁起に伝わる。 貪多利魔王が眷属の魔王とともに金剛山を根城にして日本を魔国にしようと暴風雨や疫病をおこした。阿弥陀如来や不動明王の連合と激戦となるが敗北し改心して自らが裸身になってでも信心の深い行者に富貴福徳を授ける源元貧乏神となった。
【矢坪の一つ火】
山梨市矢坪に伝わる。伝海和尚は裏山を見回りしていると里人を食う熊に出会い人々を守るため身をささげる。人々は悲しみから和尚を模した木像を作った。次の年また熊は里にいこうとするが木像が動き出し殴殺した。裏山に提灯の灯のように見えるのは和尚が見回っているからだという。
↑ケサラバサラ
『日本怪異妖怪事典 東北』東北広域の項目より。
ほかにも山形県ではテンサラバサラ、福島県ではケーサラバーサラと言った呼び名がある模様。事典の表紙にも採用されております。
【孫左衛門天狗】
山梨県北巨摩郡須玉町江草に伝わる。眼がひとつしかない孫左衛門が山奥に入り僧が碁を打つのを見ていると豆を人さじもらう。その後帰宅するとすでに3代を経過していたため再び山に入り仙人となった。年は幾百歳かわからず身の丈3mほど青白い髪に藤皮の草履を履き山谷を駆け回った。
【イズナ様】
宮城県気仙沼に伝わる。百姓が道端で頭の無い雉が落ちているのを見つけ持ち帰った。白い狐のイズナ様は雉がいないことに怒って乗っていた赤い狐の頭を切り落とした。その夜イズナ様は百姓の家で大暴れし百姓は退治しようとメヌケの胴体に火薬を詰めた罠を用意したが頭と尾だけ食われた。
【三狐大将】
宮城県川崎町に伝わる三狐ばなしにあるもの。領地をもつ三匹の狐の大将がいた。薬罐太郎は全身が真っ白く尾が三つに分かれた狐。泥牛蒡(でろごんぼ)は全身が真っ黒い大きな狐で尾が無い。観音狐は後ろ足がなく観音様に化けるのが得意だったが侍に退治されて死んでしまった。
【アマビエ】
弘化3年の瓦版に髪が長く嘴のある人魚の姿で描かれたもの。肥後国にて夜に海中が光るので役人が行ってみるとアマビエと名乗る者が現れ「6ヶ月は豊作だがもし流行病がでたら人々に私の写しをみせるように」と言ったという。2020年2月末頃より曲解され疫病退散の効果が付加され広まった。
【乳飲ませ】
島根県江津市に伝わる濡女の類。乳から上は人間で下が幽霊だという。乳を飲ませられると鼻が“つめられる”といい、現れるとホコヅツで火を起こそうとしても火がつかないという。同市には海から現れた女が目をギラギラ、乳をブラブラさせながら「乳を飲め、飲め」と迫ってきた話も伝わる。
【トイポクンオヤシ】
樺太アイヌに伝わる。地下のお化けの意。林を女性が歩くと突然きのこのようなものが現れ上がったり下がったりする。「お前のだけが立派じゃないわ。わたしのだって負けないわよ。したいならしましょうよ」と言いながら性交の真似をすると満足して退散する。女性版もあるという。