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ヘルシングでも語られている不死者の本質。
あるいは禁術の完成系の1つが吸血鬼という形なのかもしれない。
自我の喪失、自己の曖昧化。
だから吸血鬼は姿形を自由に変えられて、姿形に意味も価値もないのだろう。
まさに至極無意味な物なのだろう。
それが意味を持つ物を既に失っているのだから。 
所詮はイカサマってのもごもっとも。
博打打ちなんてのは楽して金を稼ぎたいなんて言う碌な連中でないのも間違いないであろう。
だが、その中で勝とうと切磋琢磨した先に神業とも呼べる技術がある。
その技術は美しい物だと思うわけで。 
大胆にして繊細、なによりも美しい技術の集大成。
それが燕返しである。
自山の下牌を積み込み約を作り配牌の時点で手配を全てとっかえる。
成立させるには賽の目操作や自然な積み込み技術、そして速さといざと言うときの度胸が試される…。