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2022年4月のオススメ新刊漫画その1
タコピーの原罪 下/タイザン5
BADDUCKS(3)/武田登竜門
琥珀の夢で酔いましょう(5)/依田温/村野真朱
ダーウィン事変(4)/うめざわしゅん
#新刊会202204
『違国日記(9)』読んだ。両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。少女と叔母、二人が出会ってからお互いに影響を与え合いポジティブな方向に変化してきたことが明確に感じ取れて感慨深い。子供から大人への影響も描いているのが素晴らしい。すごくオススメ。
『紛争でしたら八田まで(9)』読んだ。世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。舞台となる国の文化や産業、政治的背景、さらには良い面だけでなく悪い面避けずにストーリーに織り込む公平さやバランス感覚が素晴らしい。知識欲も適度に満たされる。オススメ。
『かしましめし(1)』読んだ。美大で同期だった29歳の三人組が辛い現実の中でもウチごはんを楽しむ姿を描く物語。ずしんと思いネガティブな描写と幸福なポジティブな描写のメリハリが効いている。思考のスイッチを切り替えて、生きるために食事を全力で味わうキャラクタ達がエネルギッシュ。オススメ。
『女装しないのは俺だけなのか!?(2)(完)』読んだ。女装が流行する男子校を舞台に、漢らしくなりたい男子の苦難の日々を描いたコメディ。男装男子である主人公と周りの女装男子達でハーレムラブコメ形成したり、男装女装男子という謎概念を生み出したりと作者の女装に関する拘りを感じる作品だった。
『サラウンド(2)』読んだ。バラバラ個性の3人組を中心に、何でもない高校生の日常を描く物語。ダラダラしたやり取りの描き方も心地よいし、ふとした瞬間に真面目な空気になったり友情を感じたりするのも理想の青春感がある。造形や性格など含めてキャラクタが皆可愛らしいのも良い。
『デバヤシ・フロム・ユニバース(1)』読んだ。芸に対してストイックな女芸人が空から降ってきた宇宙人と漫才コンビを組む物語。予測不能な行動をとる宇宙人の手綱をなんとか取ろうとする女芸人という構図は面白いが、ストーリーが走り気味でちょっと着いていくのが大変な嫌いはある。
『百合の園にも蟲はいる(2)』読んだ。勤め先の女子高の生徒達に翻弄されながらも彼女らに向き合う男性教員が主人公の作品。女子高生という立場の強み弱みを自覚する女子高生達のしたたかさが上手く描けている。個性的な生徒に悪戦苦闘しながら彼女らの教育のために奮闘する教師のキャラも良い。
『ゆらゆらQ(2)』読んだ。人と狐の間に生まれた女子高生と幼馴染男子が主人公のラブコメディ。ベースはドタバタコメディながら、家族同士ならではの悩みやコンプレックスとそれを解消する大きな愛情が描かれている。恋愛感情と家族愛が地続きな主人公二人の関係性も良い。オススメ。
『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(4)』読んだ。少ないお小遣いの中で楽しくやりくりする人々を描いた作品。少ないこづかいでどうやりくりするかを描くコンセプトから、変わった人の生活を紹介する方向にシフトチェンジしている印象。吉本浩二作品の雰囲気だから許される奇行も多い。