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金の国 水の国、観た。ことしベスト。いがみ合う隣国同士の策略で、夫婦を演じることになった王女のサーラと建築家のナランバヤル。ふたりの恋が「分断」の歴史を動かしていく。生々しい政治劇が軸だが、ふたりの恋が本当にピュアで美しくて。国どうしの平和も目の前の「人」を動かしてこそなのかも。
星を追う子ども、観た。この素朴で無邪気な世界観は好き。お話の組み立てはうまいとは言えず、かなり分かりにくいけれど。全体的に死の匂いが強く、「君の名は。」意向で描かれてきた黄昏時や彼岸、常世のイメージに連なって行く。しかし、新海作品の大人はいつだって勝手だし執着心が強いな。
すずめの戸締まり、観た。真っ先に思い出したのはアレハンドロ・ホドロフスキーの「エンドレス・ポエトリー」だ。大丈夫。あなたがいま・ここに生きていることが、最大の希望なのだと、悩める若者に優しくことばをかける新海誠は、明確に「与える側」に立っていた。黄昏を迎えたこの国の未来を想う。
「千と千尋の神隠し」って、子どもにしか見えない景色、大人になったら見えなくなる世界を描いている作品なんだよな。それを後部座席でうたた寝するファーストシークエンスでバチッと示してしまう。たしかにあった見覚えがあるけど、大人になったいま、そこには居られない場所。
名探偵コナン ハロウィンの花嫁、かなり面白かった。渋谷を舞台にしたアクション活劇。大規模ロケの許可がなかなか降りない本邦において、名探偵コナンシリーズはその代わりを積極的に担っていると思った。警察学校の同期の絆がアツい。荒唐無稽な展開でも人間関係がしっかりしてるから見られる。
鹿の王 ユナと約束の旅、観た。う〜ん、物語が直線的だし、あんまりキャラに入れ込めないし…で、途中からウトウトしてしまった。ビジュアルも想像の範囲を超えない。「玉眼訪来」も、そんなもんかなと。動物の描写などディテールへのこだわりは感じるが、この作品ならではのセンスを楽しみたかった。
フラ・フラダンス、観た。震災から十年後のハワイアンズを舞台に、フラガールを目指す新人たちの奮闘を描く。フラのゆったりした動きと、南国の穏やかな音楽と、震災の苦しい記憶。一人ひとりの情熱のリレーが、笑顔あふれるステージに結実していく。なんとも爽やかな肌ざわりの映画。予想外の良作!
DAHUFA 守護者と謎の豆人間、観た。中国発のバイオレンスアニメーション。「羅小黒戦記」の演出力の高さを改めて知ることになった。虐げられる「豆人間」を共産党に抑圧される少数民族に読み替えることは可能だが。コミカルなキャラデザもグロとのギャップを生むほどではなく、むしろチグハグな印象。