//=time() ?>
というわけで、先日紹介した【Marvel's Voices】同様、マーベルが「今読むべきコミック」として無料配信しているシリーズの紹介でした。
まさに今の情勢、ヒーローにすら解決できないかもしれない問題に取り組んでおり、中々心に来るものの、その分考えることも多いコミックです
一つたしかなのは、アダムが正義を執行するだけの力を持ち、それを自らの欲のためには使わなかったということ。
だがこれはいつしか、彼から「自分を表現する力、声をあげる力」も奪っていった。影に生きる者がそれを無くしてしまえば、本当に「いないこと」になってしまうのではないか
アダムの思い悩む姿や、トニーが政府を糾弾する様子を見て、「黒人ヒーロー」の復活を歓迎、称賛することは簡単だろう。
しかしそれは、アダムへの同情や、他人事のように考えているからできる、軽率な発想ではないか。
この辺り、「白人」のトニーを率先して動き回る役に配置するやらしさを感じもする
比肩する者なき「黒人の超人」。それは白人たちを脅かし、黒人たちを不用意に煽りかねない。「当時のアメリカ」には、そんな爆発物を受け入れる準備はなかった。
ゆえに彼は徹底した監視下におかれ、「時」が来ち続ける。「黒い肌を持ったヒーロー」が万雷の拍手を持って迎えられるその日を
トニーがシールド長官として徹底的に調べた挙げ句、ようやく判明していく「ブルーマーベル」なるヒーローの正体。
それは60年代にたしかに活躍しながら、政府によってその存在を抹消された者の名前だった。不可能を可能にし続けた男が歴史の闇に葬られたのは、彼が「黒人」だったからに他ならない
ミュータントの子どもを持てばこそ、「被差別者」であふブルーマーベルに、同情やシンパシーで接してはならないとリード。
彼らしく理論的に語られると、ぐうの音も出ません
アベンジャーズ最強のセントリーを、軽くいなすアンチマターの塊であるアンチマンが警戒する、歴史から消え去ったヒーロー・ブルーマーベル。
大概にしとけよ、と思うパワーバランス
アダムの奥さんは、彼を警戒した政府のエージェントで、次第に二人は本当に愛し合う関係になっていったんだけど…でも真相が明らかになった時、「裏切りだった」とアダムは去っていく。
夫が妻に騙されたのではなく、「黒人」が「白人と国」に騙されたからこその行動なんだと思う