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後輩が一人で資料と格闘していた。「秋の文化祭の準備です」と彼女が笑う。夏休み、2人きりの生徒会室。はす向かいに腰を掛け、僕も書類を点検する。汗を拭うと、彼女が手持ちの送風機をこちらに向けた。「暑いですよね、先輩」。お前、絶対わかってやってるだろ。近づかれ、ますます汗が止まらない。
隣町に林があった。夏が巡ると幼なじみの女子を連れ、カブトムシを探しに行った。窪地にシートを敷いた秘密基地。今はどうなっているんだろう。自転車に彼女を乗せてペダルをこぐ。10年ぶりだ。林は宅地になっていた。「17歳でしょ、感傷的に泣かないの」と彼女が囁く。「また2人の基地をつくろうよ」
緊張したデートの帰り、先輩の幼なじみと出くわした。彼と同じで一つ上。「浮気されたら私に言ってね」と微笑まれる。「するか馬鹿。ラブラブだ」。彼が私を抱き寄せた。「ご馳走様」。舌をのぞかせ彼女が立ち去る。「ごめんな、あいつ口が悪くて」。曖昧に笑みを返して胸で思う。彼女が心底羨ましい。
夕立を避けた橋の下。元カノに偶然出会う。同じく傘を忘れたらしい。「私、下ネタ言うかな?」。唐突に彼女が呟く。高校で男子に「エロい」と言われたらしい。俺は聞いたことねえな。「ね? なぜだろう」と腕を組む。多分理由は別にある。交際中より成長したな。制服の、濡れた胸元あたりが悩ましい。
席替え後の授業が終わり、彼女がため息ついている。彼を挟んで隣の席。「教科書お前に見せてもらったの、格好悪かったな」。私の席から机を離し、彼が囁く。中高一緒で気安い仲。彼女への片想いも聞かされた。私も深く息を吐く。彼女のため息、格好悪さが理由じゃないよ。私と同じ、鈍い君への絶望だ。
さっき隣のクラスの結月さんが僕に話しかけてきた。いつも後ろ向きな彼女が珍しい。何か言いたそうだったけど、なんだったんだろうか? #結月ゆかり
2,ゼラニウム (1/?)
ハブランサスが原点であれば彼女は原初である。
その始まりは花騎士をプレイするはるか昔の幼いころに知った最初の花の名前
その彼女がこのような……このような……うっっ https://t.co/y6c9MPH7wC
この絵は、ケンカなどで怪我を負っているバンカラ兄さんの姿を見てしまった彼女が、後日彼を見かけて、無事であることに安堵して泣いてしまうシーンなのです……
心配かけて、さすがのバンカラ兄さんも申し訳ない思いって感じ。
たぶん怪我で包帯とか湿布だらけになった彼が正面にいるはず。