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#獣闘殍話
「あんな娘、なぜ始末できぬのだ! そのための貴様らであろうが!」
「…旦那、もしかして自分を偉いと思ってます?」
「当たり前のことを。儂が居なければ禁軍の動きを事前に知ることは出来ぬのだぞ。迷子将軍の失敗続き、見物であったろうが」
#獣闘殍話
「典骸。この娘は、近頃儂の孫ということになっておっての」
「…はあ?」
「孫の願いを叶えてやるのが、お爺というものじゃろう? そんなわけだ。ぐだぐだ言ってねえで、かかってこんかい」
#獣闘殍話
「…ならば仕立て上げなされ。密告した者の噂が広まれば、我もと続く者が出てくるやもしれぬ」
「それで駄目ならば?」
「村の乙名衆の子を差し出させるが宜しかろう。名乗り出ねば、首を刎ねると。謀反に加担すれば、どの道転がる首でござる」