「レイオフ合戦に新会社設立。アタシったらファーストレディーとして大活躍ね」
「笑い事じゃないわ、エリザヴェータ。彼、戦争を始めるつもりよ?」
「燻ってるよりマシでしょ? あとはアイツとショーインの問題よ。今のところはね」

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「海よね」
「うみー」
「今更何がきても驚かないけど。リンドちゃん、リリスちゃん。この区域の偵察よろしくね。高杉さんのいたずらに立ち向かうには、こまめなデータ集めだと思うから」

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「あからさまに嫌な予感がしない!?」
「するよ。するから……式姉、エンさん。特に誰とは言わないけど、迷惑かけてるようならお灸を据えてあげて」
「はいはい。どうせ髭とメカクレだろ?競争な、燕青」
「一応医務室送りくらいにしとこうな、両儀の姉さん?」

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(怪獣さん、お元気ですか。今年も新しい友達ができたよ。出会いがあってお別れがあって、今日もわたしはここにいます。戦いの中でわたしが途絶えてしまうことはまだ怖いけど。いつかあなたの元に行くことがあったなら、わたしが生きてきた物語を、お土産に持って行きます)

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「で。スタァ様からなにかコメントないの?」
「この光景に? 無粋で蛇足で野暮の極みだわ。貴女こそ尻尾踏まれた猫みたいな声でがならないの?」
「コイツ相手に?リリの次くらいにはいい子よね」
「ご親切にどうも。おませなうちの子に免じて──」
「──停戦成立、ね」

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「どーすんのよ、コレ……」
「当分封印かなあ。洗うも何も、手に取るだけで色落ちすごいし。そういうものだって事前に説明してくれるだけ親切かもしれないけど(それに。あの人が本気ならこんなあからさまなことはしない。これは多分、意思表示なんだ)」

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(結論から言うと、バーガーはとってもとっても美味しかった。わたしは全力でおかわりを迎え撃ったし、月のヴラドさんも全霊でおかわりを用意してくれた。最後は月初早々の予算オーバーで2人してブーディカさんに怒られたけど、これも友情、なのかもしれない)

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「バーガー、だよね」
「はははは! 友よ、そして怨敵なる者よ。いかにもバーガーである。しかして凡百のバーガーにあらず! 吾からの挑戦を受けるか、繁縷六花!」
「──お料理で挑戦されたら受けないわけにいかないじゃない。全身全霊で食べてあげるから、覚悟して!」

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「恵む恵まない、って話じゃないんだけど……明日地球が爆発して無くなります、みたいな顔しなくても」
「同義ではないか! そなたはカルデアの束ね、汎人類史最後の防壁なるぞ! それが正気を失したとは、おお、主よ!」

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「日本風の、ね。不倶戴天なのは分かってるけれど、あなたもわたしにとってはヴラド3世だから。誇り高きワラキア公に細やかな贈り物。ダメかな」

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(春は名のみのなんとやら。2月のスポーツドリンクはちょっとだけ涼しすぎたけれど、甘いものばっかりの舌をさっぱりさせてくれたし……右手の燻りを冷ますのに、ちょうど良かったりもするのだった。夏の盛りにこのお礼ができるよう、この夏はレモネードを作ってみよう──)

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「謎です、ね」
「へもほいひーのはわ、むぐむぐ」
「リリ、慌てて食べたら危ないよ?」
「求肥のようで求肥にあらず、チョコに似れどもチョコならず……面妖でござるな」
「アイツ以外が作ると普通のチョコになるのよね。なんでかしら……」

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(アストルフォくんもだいぶ馴染んできたね、と微笑ましく見ていたら、不意に彼がわたしの方に駆け寄ってきた。人懐っこいのはいいんだけど、あんまりいい予感がしない)

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「わたしもちょっとうっかりだったけどね。リーザに叱られちゃった」
「エリちゃんさんが……ふふふ。ちゃんと気づいてくれて嬉しいです。わたしも一回失敗しちゃったから、失敗のおあいこです」

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「気をつけて、プロテアちゃん。頭だってデリケートなんだから。どこか切ったりしてない?」
「だいじょうぶです! わたし、丈夫な強い子なので! 第一冥界支所長、なので!」

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(意外と言っては失礼だけど、アストルフォくんのチョコレートは美味しかった。ところが本人は『うさぎになりたい!』と飛び出してしまい、結果としてアルまで担ぎ出す大ごとになったんだけど、それもとっくに日常の一部になってしまったのだった)

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「だって、ヒナ先輩はいつものヒナ先輩だよ。何度も相対して、思いの全てをぶつけ合って、それでもここにいてくれる、わたしたちのヒナ先輩」
「ヒナ言うな。……あんたのことだから、言っても聞かないんでしょうけど」

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「そうですか。アルジュナ殿がそんなことを……」
「でも、嬉しかった。会長らしいって思ったし、背中を押してくれたような気がして」
「なによりです。秘書室としても肩の荷が一つ降りた思いです。アルジュナ殿のあとではくすんでしまいそうですが、こちら、ご家族でどうぞ」

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「ごきげんようリッカ。順調のようでなによりね」
「ごきげんようナースチャ。どっちのこと?」
「どっちもよ。烹炊班に移ればいいのに、ってちっちゃな聖マルタが仰ってたわ」
「まあ、そっちの方はなんとかね。もう一方も、目鼻はついてきたと思う」

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(今年もウェイバーくんに……先生にチョコを贈った。先生と、孝明さんと、ウェイバーくん……そして、今年も美味しいワインを差し入れてくれる、名前のない誰かさんに。その誰かさんの分は、すっかりレパートリーが増えた赤ワインのソースでお返ししよう──)

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