「凄い出来でしょう、彼女のもたらした技術で拵えたモノです」
「……」
「あの【器】を操って動かせば偽装くらいお手の物です」
「では、アイツ(ハインケル)が殺したのは⁉️」
「端的に申し上げますと私、の模倣品です…痛みは伴いましたがね」
胸元を擦りながら苦笑する
「本当に恐ろしい技術ですよ」

2 6

「何でこんな…あんまりだろ、こんなの!」
氷牙はコックピットのモニターに拳を叩きつけた。
『ヒョウガ…』
「こんな人生、悲しすぎるだろ…ハインケルさんが報われねぇよ、こんなのっ…!」
氷牙の頬を、一筋の涙が伝う。 https://t.co/8j0IIjeYem

2 0

ロイドの告白が続く中…

~機体コクピット外~

(偵察ビットから送信された映像を眺めつつ煙草に火をつける)

ナッシュ「…」

爆発四散したハインケル機を確認…生体反応消失…

ナッシュ「…(煙を大きく吸い込み、ゆっくり吐き出す)」

映像の方角に視線を移し、ただ黙って戦火の煙を眺めていた https://t.co/lp5mwkGoOP

2 0

大破したハインケルの機体を前に、二人の少女は言い知れぬ感情にいた
エミリア「……………」
エリザベート「ねぇニコン、あの人を助けてあげて………!!」
ニコン「…それは………」
ニコンは呆然としていた。
かつてのユウリの時とは違い、サーチで既に分かりきっていた https://t.co/o7nFtNNMW3

2 1

「父上…何処にいかれたのですか…」
産まれてきてからずっと父の言いつけを守ってきた
「俺も…連れていってくれよ…」
言われたことを成して父から誉めて貰いたかった
「父上…」
だが一度も誉められた事が無かった
「父上ええええ❗」
叫びと共に機体が爆発する
ハインケルの命は悲しみと共に散る

2 8

「…中佐、ハインケル=ベーゼンの記録ですが…」
「此方でも確認した…間違いないようだな…」

ロイドの演説の内容を聞き事前に渡されていた秘密物資
その中にしまわれていたデータを掘り出して確認する

情報にロンダリングがされている形跡があることを示唆するデータも一緒にあった…

2 7

『兄上は覚えてないでしょう…貴方は一度この惑星に訪れ命じられるままに殺し回った事を、このNシティで戦った後メディカルチェックの為に秘密裏に帰国した事を…ね…』
「ああ…あああ……‼️」
ハインケルは狼狽える
混濁する記憶、その中に「身に覚えのない経験」がフィードバックされていく…

2 7

『30もの試験管ベイビーの中から選りすぐられ産まれた一人の【息子(化物)】。後に我が父に引き渡された際に付けられた名は【ハインケル】…そう、特務部隊の隊長にして我が兄は、ベーゼン家の呪いにより産まれた存在だったのですよ』

ロイドが公表するその事実は
聞くもの全員を驚愕させる

3 9

「しゅ、【粛清宣言】??」
「どういうことだ…バルトフェルト議員が…?」
「先の一連の事件が閣下の企てだっただと⁉️」

広域通信により告げられる告白
生き残った兵士達、次の戦闘に備える兵士達、シェルターに避難する民間人、体の感覚を少しずつ失いつつあるハインケルにも行き渡る

2 10

【ハインケルside】
「馬鹿…な…テメ…は…」
有志達の攻撃により大破した機体、体もコックピットの機器に潰されている
『殺したはず…そう仰りたいのでしょう?』
ハインケルの疑問に答える様に通信機から声が流れてくる
『私にも色々とあるのですよ、コネクションがね…』

2 12

【グレイソンside】
「ハインケルの部隊を倒したか…」
通信兵からの報告、モニターによる現場の映像を見る
「急いでNシティに向かうぞ、閣下が【最終手段】に出る恐れもある」
有志からの通信であった地下エリアの事が脳裏をよぎる
「待ってください中佐、Nシティで何やら広域通信が…」
「何⁉️」

2 10

「折角あそこまで育ててやったのにこの体たらく…使えんヤツだ‼️」
怒りを噛み締めながら自身の息子へ悪態を付く父親の姿に側近達は怯えていた
「…演説は中止だ、ここを脱出するぞ」
「あの…ハインケル様は?」
「使えんヤツの事など知らん、それよりも早く車を用意しろ❗」
躊躇いの構えも皆無…

2 10

【バルトフェルトside】

数分前…

「何だと、ハインケルがやられただと⁉️」
側近からの報告に驚愕するバルトフェルト
「はい、Nシティ守備隊もかなりの損害が出ているらしく…」
「現在シティ内に配備している隊を召集しておりますが…」
側近達から不安の顔が見える
「…役立たずが」

2 9

【エピローグ】
有志達の活躍もありハインケル率いる特務部隊そしてNシティ守備隊を撃破する
手堅い守りの姿勢と侵入部隊の予期せぬアクシデントにより大幅に時間ロスを強いられた
バルトフェルト議員による演説が始まる時間が迫る、急ぎ市街地へ向かおうとする時予期せぬ介入者による場は騒然となる https://t.co/6SGr8OP9lr

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激戦の渦中を進むアトラス。
ランバート「あの白い機体……様子からして、アイツが指揮官機だな。」
その時、アルフレッドの機体が間に入る
アルフレッド「初めて会った時以来か、心ここに在らずだな。ハインケル、嫌……餓鬼が。」

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「特務が動いたのか…これなら‼️」

皇帝陛下直轄の部隊ならば何とかなる…そう思ったとき…

一発の閃光が紫色のポルタノヴァに突き刺さる

「邪魔する奴は誰であろうと排除する‼️特に皇帝陛下直属の部隊を騙る連中はな‼️」

恐れを知らず、か
ハインケルの一撃がエグザマクスを破壊する

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「何だこいつら…何処から沸いてきた⁉️」
「ハ、ハインケル特務❗相手は国王直属の部隊もいますが⁉️」
「構わねぇ❗目についた奴らは全部敵だ‼️捻り潰せ‼️」

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遡ること数日前、ロイド=ベーゼンを殺したときの事である
全てを燃やし絶やし追い詰めた弟を前に銃口を向ける
「テメェの敗けだ…お前の悪足掻きもここまでだ」
得意気に語るハインケルを前に弟のロイドは決して笑みを崩さなかった
むしろその笑みはこれから起こる事を心待にするかの如き笑顔だった

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【ハインケルside】
召集したNシティ守備隊の指揮を取るハインケル、大隊規模にも勝る過剰な程のエグザマクスの数を前にしてもその顔は醜く歪んでいた
『ハインケル、首尾はどうだ』
「……」
通信で呼び掛けてくる父親の声にも答えず不機嫌な態度を続ける
『…まだヤツの事を考えているのか?』

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ロクサーヌ「それが変なのよね、ただの説明なのに奴の私兵部隊を始めかなりの部隊が集まっているのよ。」
レオーネ「未だにベーゼン派である勢力がいる証拠ですね。こりゃ、ちと厳しいか?」
アルフレッド「ハインケルもいるか、餓鬼め………!!」

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