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咄嗟に雑誌で虫を叩いた。「……強くなったな」。夫がきまり悪そうに頭をかく。交際したての10代みたいに生き物には怯えない。魚も捌ける。別の命と1年近く一緒に過ごした。離れ際には出血した。ねえ、臆病な少年少女のままだと、私たち、大事なものを守れないよ。雑誌の先で幼い娘が寝息をたててる。
「夏休みの宿題をやり残した!」。17歳の幼なじみが部屋に来る。そうだっけ? 数学に感想文、英文和訳。私と随分やったはずよ。「いや、大事なものを残してた」と彼が私ににじり寄る。近い近い! だから何よ? 「一緒にやってほしいんだ」。もう……出ていなかったじゃない、保健体育の宿題なんて❤
運び屋さんが運び屋をしているのは、運び屋さんが運び屋であるために運び屋をしているのです。それは自分にとって大事なものから決して逃げないという事だと思うんですよね。カッケーんすよ。仕事とか生き様ってのはそういう事だと思うんですよね。僕もそうありたいなと思います。頑張ります。
『遺言』
大事なものを捨てて勝つ難しさを遺言としてさとるに引き継いだパパと、同じ状況に立たされてるさとる。二人共めぐみを守りたいだけなのです。五伏。