アミクス「BNDDオンラインという世界は、どんな機体を使っても構わないのでしょう?」

「それなら、MSとは別の機体を使いたい所ね。戦術にも幅が出来るし」

勇矢「ふむ…最近の活動が地上ステージメインである事を考えると、地上特化の機体を使うのが良いかもしれません」

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番外編4

ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉ー

優奈「…私達はBNDDオンラインへのログイン中、平行世界に転移してしまった事があります」

「その世界では、必ず二人の人と出会って…私達は、その二人に助けられました」 https://t.co/ffmqoWiPKT

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優奈「実験…ですか?」

有理沙「そう、”実験”だ。BNDDオンライン内部に散らばる電脳体データの欠片…通称”シャード”を集める為の、ね」

優奈「…!」

ライト「散ラバッタ、色…」

有理沙「そうだ。先日、シャードの捜索と回収を行う為のプログラムが組めた。それを君達に試してもらいたい」

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幕間 「遊びの真剣」

…僕が”師匠”と出会い、〈剣陣一刀流〉という流派を継承した日から3日。

僕は師匠から受け取った〈剣陣一刀流〉の記録を読み耽っていた。

望「スキルのモーションデータに、要求パラメータ。それに、これは…?」

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幕間 道を探す少年、道を拓く人々

月夜見商会で”G5課”への参入を断った僕は、有理沙さんにアドバイスされた、イレギュライズメモリの制限時間を試していた。

望「ふう…確かに、5分以内だと負担が少なく感じるな」 https://t.co/J0VtNCYxCp

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望「(イレギュライズ・キングダム事件……)」 

勇矢「(BNDDオンラインでイレギュライズ・フィールドと呼ばれる異常な電脳空間が発生した事件の事です)」

「(BNDDオンライン保安局や、有志の協力者達によって鎮圧されましたが…保安局の構成員を初めとして、大きな被害が出ました)」

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勇矢「BNDDオンライン運営委員会所属、伊烏勇矢。BNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉の代表として参りました」

「(兄さんは店の営業中、優奈さんはバイト、義姉さんは”デヴァイザー”の開発作業中。こういう時こそ僕の出番というものだけど……おや?)」

望「……(外で様子を伺っている)」 https://t.co/EPEsonVzu0

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信矢「…んじゃ、優奈ちゃんはまた明日からバイトよろしく。久しぶりにBNDDオンライン内の巡回だ」

優奈「はい、よろしくお願いします!」

有理沙「信矢~、いっぱい説明をしたから甘い物が食べたいぞ。優奈君も食べるだろ?」

優奈「えっ…あ、はい」

信矢「…レアチーズケーキ、3人前だな」

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信矢「じゃあ、その辺は有理沙に任せるとして…優奈ちゃんには、もう一つ話がある」

優奈「何でしょうか?」

信矢「月夜見商会からな。BNDDオンライン運営と外部協力者で作る対イレギュライザー対処組織…通称”G5課”への参加を打診されたんだ」

有理沙「私達は参加するつもりだが、君はどうする?」

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ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉ー

土曜日の昼。マスターさんに呼び出された私は、従業員専用の入り口から店に入った。

優奈「こんにちは、マスターさん。あれ?有理沙さんも一緒なんですね」

信矢「こんにちは、優奈ちゃん」

有理沙「やぁ、優奈君。今日は色々と説明したい事があってね」

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(そのまま逃げだし、完全に逃げ切った後ログアウトする、ログアウトしBNDDオンライン用のデバイスを外す、デバイスを装着していた『少女』は傍にある写真を見る)

???「……暫く聞き込みに専念しよう、最近私の事でちょっとした騒ぎになってるし」

???「大丈夫、必ず突き止めるから…」

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有理沙「伊烏有理沙だ。BNDDオンラインの解析研究者で、イレギュライザー犯罪被害者の治療を研究している」

「ここには、自分の研究絡みでよく来るのさ。今日は優奈ちゃんの機体、〈ブレイバー〉について色々と話した所でね」

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第十一話 無力な人間、最凶の騎士

優奈さんと出会った翌日。僕は自分の機体を持ってゲームセンターに来ていた。
目的は、BNDDオンラインでの勘を取り戻す事だ。

姉さんがイレギュライザー犯罪に巻き込まれて以降、ずっとログインしていなかったから。

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優奈「…うん。友達で、チームメイトだから。BNDDオンラインでは3人で色々な世界を回って、クエストをやって」

望「……」

優奈「クエストが終わる度に、3人で喜んで。行き着けの喫茶店でケーキを食べて、お話して、勉強して」

「毎日が楽しかったよ。……こんな事になるなんて、思ってなかった」

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一方、極めて特殊な背景を持つイレギュライザーである優奈と、BNDDオンライン内で自然発生した自浄プログラムであるライトには並々ならぬ好奇心を持っている。

彼女が優奈達に協力しているのは、彼女達のデータを収集、研究に役立てたいという理由もある。

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仕事上の守秘義務が非常に厳しく、その都合で信矢とは別居しているが夫婦仲は良好。

月に一度、BNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉のサーバールームをメンテナンスする為に訪れる時は、存分に信矢との時間を楽しむようだ。(当人曰く月に一度のご褒美タイム)

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キャラ紹介

伊烏 有理沙(30)

BNDDオンライン世界線における九条 有理沙(ドクター・ザ・ペッカー)の姿。

こちらの世界線での彼女に悲惨な過去は一切無く、学生時代に出会った伊烏信矢と結婚している。

職業はBNDDオンライン技師と医者(神経内科、脳外科)。

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ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉ー

優奈が〈ペルシュ〉から帰宅の途に着いた後。残った信矢と有理沙はというと。

信矢「さてと。これで、今日ここに来た目的の8割は達成出来たんだよな?」

有理沙「うむ。優奈君に私の研究成果を託して正解だったと、改めて確信したよ。流石、信矢は鋭いね」

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有理沙「まず、イレギュライザー犯罪におる被害者についてだ。信矢~、ホワイトボード」

信矢「あいよ」

有理沙「被害者達がBNDDオンライン内で撃破されて昏睡状態に陥るのは、主に二つの原因があると思われる」

マスターさんが出したホワイトボードに、つらつらと文字を書き連ねていく。

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……有理沙さんというらしい白衣の女性を落ち着かせるマスターさん。

二人の心の距離は、勝手を知った家族のような感じがした。しかし、同時に困惑を隠せない。え?マスターさんって…?

有理沙「では自己紹介だ。私は伊烏有理沙。BNDDオンラインの研究をしている者だ。医者でもある」

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