//=time() ?>
教授は果断速攻です。
「ニャジラ君、確かめに行こう」
「恐れ入ります、おじいさま」
「今から船を出して頂けませんか?」
「あなた!そんな急に皆さまもお困りでしょうに」
「いや構わないですよ」
「行く先はどちらまで?」
「ルクチュールです」
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
事情を話すと
教授は書斎兼自室に一行を招き入れました。
ニャジラは手元にある古文書を
見せてもらいました。
「い・にし・え・の」
「亡国の・みやこ・白きみこに」
たどたどしいが読めるニャジラ
「ほほぉ実に興味深いですなぁ」
「私の見解と一致しておりますよ」
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
ふと、おじいさんは思い出します
天涯孤独な自分を優しく育ててくれた養父母の事を
幼い頃義父に初めて乗せてもらった
カリカリ丸の感動と興奮。
それを譲られた時の気持ち。
おじいさんにとってカリカリ丸はかけがえのないものなのです。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
更に彼は
「私の祖先が設計から開発まで手掛けた船でして」
「まして現存していて綺麗に乗ってくださって」
「感激のあまり、ついお声を掛けてしまった次第です」
おじいさんは笑顔になっていて
「良い船じゃよ、中も見てみるかの?」
「えっ!?是非お願いします」
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
テーブルで
古代ネコソタミニャ文明
を読みました。
仔猫は読めません
「これはお魚かニャ?」🐱
数千年前にすら名前を付ける文化は無くて、かつて名前を持つ人物は
たった一人いたようです。
しかし古代文字はまだ解読途中。
と締めくくられて謎は深まるばかり
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
翌朝チビ猫たちはご立腹です。
「なんで出てったの!」
「遊ぼうと思ってたのに」
「寝てる時になんてズルいニャ」
「ブーブー!!」
「でもさ、きっとまた会えるよ」
「うん、そうだね」
「今度は交代で寝ないで見張るニャ」
案外チビ猫たちはポジティブなのでした。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
「準備はいいかね?」
「はい、また宜しくお願いします」
「よろしくニャ」🐱🐱
目指すのは古い歴史と学問の街
「リコーニャ」
新たな航海の始まりです。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
子クジラは目覚めました。
「なんでみんな笑ってるの?」🐳??
おじいさん猫もニャジラも仔猫も
鳥さんも老クジラも
それはみんな優しい笑顔でした。
仔猫が言いました
「クジラさん下を見てごらん」🐱
その瞬間、子クジラから溢れんばかりの涙が流れ
「おかぁさぁーーん」
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
みんなクスクス笑っています
「起きたら驚くかニャ?」🐱
昨夜カリカリ丸にやって来たのは
子クジラのお母さんでした。
涙ながら感謝を伝えたお母さん
ニャジラと仔猫も泣きました。
気持ち良さそうにママの背中で
眠る子クジラ🐳
みんながそれを見守ります
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
月も無い真夜中
カリカリ丸はアンカーをおろし
一同もクジラ達も
連日の疲れなのか
みんなぐっすり眠っています。
そこへ近づく影がありました。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
さぁ航海の再開です。
今までカリカリ丸は子クジラの
スピードと体力にあわせて
進めてきました。
老クジラは老いたとはいえ
やはり格段に早く
全速力のカリカリ丸と
余裕で併走できました🐳
「ボクもクジラのおじいさんに乗りたいニャ」🐱
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
「やれやれ、世話が焼けるわい」🐳
「こんな嵐の日に子供が一人で」
この無人島を住処とする
老クジラです。
「おい、坊主大丈夫か?」
「・・・だぁれ?・・」🐳
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
!?
「さっきまでクジラさんいたのに」
「クジラさんお返事してぇ」
「クジラさーーん!!」
ニャジラと仔猫はありったけの声で
叫びます。
風は徐々に強くなって行きます。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
カリカリ丸に戻った二人
「おじいさんただいまニャ」🐱
「おぅ楽しかったか?」
「うん、風車も見たニャ」
「そいでね、チビ猫ちゃんたちにお土産も買ったの」
「ほうほう孫たちも喜ぶじゃろう」
「ありがとよ」
「エヘッ」🐱
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
風車を見物するニャジラと仔猫
交互にとうもろこしを運ぶ
猫さんたち。
「あの粉でパンを焼くんだよ」
「パン食べたくなっちゃった」🐱
海からの風が気持ちよくて
風車はクルクル回っています。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
ミヤオンで最初に立ち寄ったのが
燃料を扱うお店です。
「いらっしゃい」
「すまんが波止場に停まっとる船なんじゃが満タンで頼むわい」
「あっさっき着いた船ですね」
「かしこまりました」
次は他の食事や雑貨類です。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
海鳥たちの助力を得られる事になりました。
海鳥たちの情報網や空からの捜索でクジラの母さんを探すのです。
もちろんカリカリ丸でも
引き続き探します。
連絡方法など細かな事を話し合う
おじいさんと海鳥の長
三人は夕暮れの岸辺で
それを待ちます。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
島に上陸すると
子育て中の海鳥たちが
警戒し険悪な雰囲気の中
この島の長なのか?
大きな鳥が三人の前に進み出て来ました。
ニャジラは少し緊張😼
仔猫はブルブル🙀
さてさてどうなる事やら
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
翌朝しばらく進むと
ラッコ親子に出会いました
さっそく聞き込みです。
「ねぇねぇボクより大きなクジラを見かけなかった?」
「私たちは見てないなぁ」
「でも、この近くに海鳥が沢山住んでる島があるから寄ってみたら?」
「ありがとう」🐳
次の目的地は海鳥の島です。
と絵本風📕
#ニャジラの冒険
カリカリ丸の甲板下は
エンジンルームと荷物倉庫
そこを食事と休憩も出来るように
簡単な改装がしてあります。
軽い食事を済ませ
二人はおじいさんと語らいます。
おじいさんの昔の話や色んな海での出来事を興味津々、
時にはみんなで大声で笑ったり
楽しい時間です🐱🐱🐱
と絵本風📕
#ニャジラの冒険