「赤いアホウドリ」は討たれた。
「雷鳴を落とす隠者」によって。
その後、プルパを知る者は誰もいないといわれている。
復讐を終えたのち静かに息を引き取ったとも、新たなる「ゲルドラ」を立ち上げるため尽力しているともいわれている…。
かくして、復讐劇は幕を下ろした。

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母の日の思い出。
イオとはぐれて都会をさまよったあの日。
僕は少女と出会った。
母のような温もりを持つ少女。
僕は作られし者。
父もいなければ母もいない。
それでも、温もりを彼女から感じられた。
君のおかげで、人の温もりを、心を、この造られた体に持つことができたんだよ。

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ついにこの時がやってきた。
仇敵「赤いアホウドリ」、いや「アルバトロス」との対峙。
プルパは殺意を、怨嗟を、怒りを、そのすべてを纏う。
死闘が、始まった。

「生きているのならば…英雄だって殺して見せる」

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快進撃は止まらない。
数多もの要人をその手にかけていく。
されど彼に快楽はなく。
ただ冷酷にあやめるのみ。
「赤いアホウドリ」をその手で討ち取るまで、彼は止まることはない。いや、止まれないのだ。

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体術の修練もあってか、重力をものともしないほどに戦場を駆けまわれる。
二挺拳銃だってお手の物だ。
いつしか人は畏れた。
彼こそ、「雷鳴を落とす隠者」だと。

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前回の失態を繰り返さないため、鍛錬に打ち明けるプルパ。今日は体術の修練を行った。一撃を繰り出すごとに、迷いを払いながら。
この復讐が自己満足なものでもいい。世界にとって仇となることでもいい。ただ、「赤いアホウドリ」に復讐を。

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マスカーの自然治癒力は意外と高い。(←勝手に設定生やした)
致命傷さえ受けなければ、どんな怪我でも1日程度でたちまち治ってしまうのだ。
そして虎視眈々と英気を養うプルパ。
仇敵の顔は覚えた。
あとは探し出し、そして討ち倒すのみだ。

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※軽度のグロ注意
慢心はなかった。だが迷いがあった。
「こんなことをしてもみんな戻ってこない」。
分かり切っていたはずだった。
その迷いが、彼を死の淵へと立たせた。
必死の逃亡。決死の攻防。辛うじて、彼は逃げ延び生き延びた。
「赤いアホウドリ」を前にしながら。

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プルパは引き金を引く。一寸の迷いもなく。
彼の凍てつくような視線が見据えるは、本当に仇敵への復讐だけなのだろうか?

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二人のマスカーは在りもしない仲間たちの魂を悼み祈る。
この祈りに意味はなくとも、この祈りが仲間たちに届きますよう。

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今日も仇敵を追い求める。
あるはずのない迷いを払いながら。
あったかもしれない心を求めながら。
戻ることのない故郷を思いながら。

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不意に思い出す、平和だった日々。
郷愁の念に苛まれながら、プルパは心らしきものを感じ取る。
胸が締め付けられるこの感覚を、彼はどう受け止めるのか…

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第二のミッションは無事に成功。
この復讐がたとえ何も生まないとしても。
彼はもう止められないし止まらない。
彼の在らざる心に安らぎは訪れるのだろうか。

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第二の標的のいるアジトにて、彼は引き金を引く。
冷酷なる兵器として。
彼に穏やかな心が戻る日は、いつ訪れるのだろうか…。

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彼にとっての最初の暗殺。
痛み病めるかもしれない心は彼にはなく。
唯々あやめた、故郷を滅ぼした者に関わる者達を。
そしてまた、新たなる犠牲者を「プルパ君」は生み出すだろう…。

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今回の作戦は「『赤いアホウドリ』に関する人物への接近ないし殲滅」。
復讐の舞台は整った。
プルパはついに、復讐の第一歩たる引き金を引いたのである。

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一人寂しく、夜空を見上げる。
「赤いアホウドリ」とはいったい何者なのかを思いながら。
唯々静かに、時は過ぎ行くばかりだった…。

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仲間はみな死んだと思っていた。
プルパが作り出されたときから彼のお世話をしていた従者「イオ」も生き延びていたのだ。
イオと再会したプルパは、彼と共に復讐のための鍛錬を積むこととなった。
あの時の、穏やかだった日常を取り戻すために。

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強襲。それも青天の霹靂のような。
倒れ逝く仲間たち。
小さき者は抗った。最後の一発まで。
仲間の手助けを受けながら、小さき者は辛うじて逃げ延びた。
そして彼は独りぼっちになったのだ。
これは、たった一人の小さき者が「赤いアホウドリ」へと復讐する、「紫の霹靂」の物語。

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今日はなんだか眠たそう。
いい夢見れるといいね。

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