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#仙太郎動物記 ムカデ(母)
我が子を奪われそうになってから、強い不安が母を支配するようになった。気が触れた母は生まれて間もない我が子を食ってしまった。産み直すも、奪われるのではないかという被害妄想から凶行を繰り返してしまう。山姥と恐れ、皆母を避ける。母を救うものはここにはいない。
#仙太郎動物記 スジモンヒトリ (ヒトリガ)
スカーフェイスの色男。オビヒトリの身内らしいが彼と違い争いを好まない。神経質でキレやすい性格でありながら、衝動的な殺生は利益にならないとし、普段は自制している。
但し月一でストレスが爆発する。そして"スジモン"である。
#仙太郎動物記 バレーヌ船長 ヴァントル・ドール号という幽霊船の船長。クジラの死体からヒントを得たクジラ爆弾という大きな爆弾を扱っている。貴金属ばかりが産出されるという「白い浜」を目指し人々は海の藻屑となっていった。彼もそうだ。船は白いサンゴ礁に座礁した。まるで墓場のようだった。
#仙太郎動物記 オビヒトリ(ヒトリガ)
ヒトリの寂しさから彼はわざわざ揉め事に首を突っ込む。
引っ掻き回し事を荒立てては消えていくとんでもない愉快犯。
飛んで火に入る夏の虫。でも退屈しなきゃそれでいいんだ。
#仙太郎動物記 クジャクヤママユ
思い出といえば聞こえはいいが過去の過ちの重さが変わるわけではない。手に残っていた羽は私を睨んでいるようで、私の罪を責めているようで、恐ろしくなり、私は粉々の羽を最後まで継いでやることができなかった。