○ 裾を食う杭:すそ‐く‐くい

徳島県徳島市福島、慈光寺の話で『阿州奇事雑話』巻之一にある。寺の裏手の墓地の空き地で夜一人で杭を打ち込むと必ず裾に打ち込んでしまうという。肝試しに賭けをした若者たちの一人が褌一丁で行ってみると、褌に打ち込んでしまったという。

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○ 茶袋:ちゃぶくろ

香川県丸亀市葭町。葭町の正玄寺にあった槐の大木には夜、茶袋が下がることがあるという。畳屋町(富屋町か)の会所の松にもこれが下がるとされ、目撃者は4、5日寝込んでしまったという

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○ 小便呑み:しょうべんの‐

香川県多度郡琴南町美合(現中多度郡まんのう町美合地区)に伝わる。山小屋の外に置いた小便たんご(簡易便器)の小便を空にするという妖怪で、狼の仕業と言われる。

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バズったので宣伝します。

笠間書院 刊『日本怪異妖怪事典 四国』の表紙イラストを担当しております。

全8巻の第7巻目!私の担当していない巻も粒ぞろいの濃厚さ!一家に一揃い、日本怪異妖怪事典!

是非ご購入下さい。

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○ 夜行さん:やぎょう‐

徳島県三好郡山城谷村や政友(三好市山城町地区)では節分の夜にヤギョウサンが来て、食事のおかずの話をしていると毛の生えた手を出してくるという。高知県高岡郡越知町野老山では錫杖を鳴らしながら夜道を通るヤギョーという妖怪がいるされる。

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○ おなつ蛸:‐だこ

愛媛県東宇和郡明浜町俵津(西予市明浜町俵津)の話。おなつという娘が大蛸の足を一日一本ずつ切り取り持ち帰っていた。とうとう最後の一本を切り取ろうとすると蛸はその足でおなつを巻き取ると海中へ引きずり込んだという。

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○ 夜雀:よすずめ

高知県幡多郡田ノ口村(幡多郡黒潮町及四万十市中村)や富山村常六(四万十市常六)などに伝わる。夜の山道を歩いていると鳥のさえずりのような音がついてくる。田ノ口村ではこれに憑かれると不吉なことがあるとされた。

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↑ケサラバサラ
『日本怪異妖怪事典 東北』東北広域の項目より。
ほかにも山形県ではテンサラバサラ、福島県ではケーサラバーサラと言った呼び名がある模様。事典の表紙にも採用されております。

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本日の妖怪特番をご覧になった皆さん、現在シリーズ刊行中の『日本怪異妖怪事典』をよろしくお願いいたします。北海道・関東・東北・近畿・中部・中国が既刊、今月末には四国が刊行!
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◉我々は鷹のように鋭い目で商機を逃さない◉

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『日本怪異妖怪事典 四国』の刊行まで一ヶ月となりましたので、本日から一日一回、事典に掲載した妖怪を紹介していきます。中部巻に引き続き、蠱毒大佐()にも一口解説をしてもらいます。
https://t.co/7hYE6N65Mz

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3月25日は なので、日本怪異妖怪事典中部から“雷のおばさま”です。おばさまってすてきな響きですよね。

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日本怪異妖怪事典 四国のご予約感謝です

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 こんねもん・かんねもんの家を訪問するのである

『日本怪異妖怪事典 中国』では、すさのおのみことが泊まる場所を探してるときに「こんねもん」は、「こんなこわい者は泊められない」と断ってしまったことが「こんじんさま」のはじまりだという昔話が紹介されてます。

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 火を食う蜘蛛に火の玉おむすび

『日本怪異妖怪事典 中国』では、俗信の理由説明として語られて来たタイプのおはなしもいくつか収録されてます。「火を食う蜘蛛」は、夜に出て来て火をぱくぱく食べて異国の寺を燃やしたあぶない蜘蛛が出て来たので、宵蜘蛛は悪いとされたもの。

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 みさき摩利支天 vs おんぎょう摩利支天

『日本怪異妖怪事典 中国』では、西日本に多くある亡霊などがなるとされる妖怪「みさき」についてもいろいろ掲載されてます。そのうちのひとつ「みさき摩利支天」はどうやら強いタイプみたいですネ。

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 大なめそう

『日本怪異妖怪事典 中国』では、「なめら筋」などに代表される魔物たちの移動経路とされる魔の道や、「大なめそう」のようにそれに関連して伝承されてる蛇(なめら)の妖怪も掲載されてて、横幅スライドしつつ学べますね。

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 壇ノ浦の海豚たち

『日本怪異妖怪事典 中国』では、こういった軍記物語・軍談などに登場する前兆や変事を示す生物たちのような怪異もあちこちに出て来ますから、むかしの陰陽師や古老などの持ってたであろう「知識」を蓄える上でもたのしいですゾ。

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 蚤のお化けの跳躍力

『日本怪異妖怪事典 中国』では、各地の昔話ジムリーダーの語る昔話に出て来る妖怪たちも花ざかりです。蚤のお化けも鳥取県のそんな昔話の1話のなかに出て来るもの。

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 八尺べろにみかんアイスをなめられるのである

『日本怪異妖怪事典 中国』では、ネクストブレイクな妖怪たちがもりだくさんの最近刊行された伝承採集資料からも色んな面々が載ってます。オヘソタウン(へその町)の面々もそういう存在ですね

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 人面蛇たち

『日本怪異妖怪事典 中国』の「その他」の章では東北巻に載ってたような土器たち蚊(現代的な敷衍解釈)とはちょうど真逆な位置にあたる、土器や青銅器の「画像要素そのもの」たちも登載されてるので人面蛇たちも出て来ます。

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