# 令和

「キスおじさん」

世界中のはじめてのキスの味を決定する運命の神おじさん
機嫌の悪いときなどは容赦なくチャーハン味に設定するなど底意地は悪めである

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「静かに近づき背後をとるおばさん」

息を潜めて獲物に忍び寄り、気づかれないように背後を取ることを日課とするおばさん
背後をとってからは気づかれるまでそのまま背後を取り続ける

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「NEW ERA おじさん」

新しい時代の到来に浮かれるごく一般的なミーハーおじさん
ふたを開けてみれば昨日も今日も特になにも変わらない毎日だが、なんとなく時代のひとつの区切りに気持ちが良い、そんな心持ちである

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「何かに似ているおじさん」

どこか見覚えのあるおじさんシリーズ第一弾
学名"コクミンテキアレモドキ"
黄色い妹がいる

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「春先おじさん」

この季節になると増え始める不思議系おじさんたちの中でもとりわけ派手な種類のもの
昼間の公園でハトなどと遊んで一生を終える

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「ノックアウトおじさん」

心にズキュンとくる一瞬で理性が飽和し、失神してしまったおじさん
目を覚まし、胸の奥が幸せな何かで満たされていることに気づくのは少し先のお話

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「表面おじさん張力」

コップになみなみと注がれたおじさんがコップから溢れないように表面をできるだけ小さく保とうとする物理現象
こぼれてしまったおじさんはテーブルの上でとても申し訳なさそうな顔をする

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「ピザおじさん」

赤いトマトにピリ辛のサラミ、香り高いバジルにとろけるモッツァレラチーズを絡め、仕上げにおじさんをチョイと乗せれば絶品ピザおじさんの完成である
別名"愛の円盤おじさん"

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「リメンバーおじさん」

人々の意識の中に住み、忘却の彼方に消え去ってしまった記憶を気まぐれにそっと蘇らせるおじさん
それは懐かしい季節の匂いだったり、子どもの頃の冒険心だったり、別れた恋人との日々だったりする

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「焼きイモおじさん」

寒い季節にありがたい、甘くてホクホクの石焼きイモおじさん
最近めっきり見なくなったが、神社などで拾った石を使って自宅で作る人も珍しくない

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「レプリカリーゼントおじさん」

プラスティック、もしくはモデルガンの銃身、ときには恵方巻きなどで安上がりなリーゼントをこしらえる手作りリーゼントおじさん
レプリカモヒカンおじさんを兄に持つ

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「おじさん波」

かつてあの葛飾北斎も見て見ぬ振りをしたと言われる海の幻覚おじさん
現代の科学で天候晴れ20℃風向き北西風速3mの条件下で実際に発生することが判明している

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「アウトおじさん」

世にはびこるあらゆるアウト案件に逐一付いて回り左手を掲げて去って行く謎のおじさん
「お前の造形が1番アウトだろ」という指摘には一切耳を傾けない

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「T○PPOおじさん」

某人気チョコ菓子を完全にパクった大胆不敵なスナックおじさん
伏せ字が一切機能していない点などを見てもその開き直りっぷりは筋金入りである

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「球蹴りおじさん」

預かった荷物を球に詰めて蹴って配達するというとんでもない郵送方法を編み出した配送業界のパイオニアおじさん
球を蹴るのに飽きると普通にそこらへんに放置して帰ることがある

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「ヒビおじさん」

壁や地面の中に生息し、亀裂が入った部分からごく稀に顔を覗かせる希少生物おじさん
たまに出して欲しそうな目で「クゥーン、クゥーン」と鳴くことがある

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「サンタクロース」

みんな大好きサンタクロースおじさん
世界中で愛され、ほろ酔いで遅刻してきたとしても誰からも憎まれることがない

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「こっちこっちおじさん」

砂漠の真ん中で道に迷い途方にくれる旅人のもとに現れる蜃気楼おじさん
近づくと幻のように消えてしまうが、おじさんが居た場所を掘ると信じられない量の水が噴き出してくる

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「絶対に押してはいけないおじさん」

押すと何が起きるのかは誰も知らないが、押してはいけないということだけは誰もが知っている禁断のボタン
ほんの僅かな力で押せてしまうので厳重な警備の元保管しておかなければならない

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「腕っぷしおじさん」

自慢の腕力だけで人生を渡り歩いて来た孤高の用心棒おじさん
意外と指先も器用で趣味はマッチ棒アートである

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