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冥界からお忍びで遊びに来ていた西行寺幽々子は大雨に遭い、ウチに避難してきた。
「有難う。助かるわ~♪ 風邪ひいちゃうトコだったわ♡」
幽々子様は無用の心配をしながら貸したタオルで濡れた体を拭くのだった。
降り注ぐ雨と遠くに見える稲光。濡れた体を寄せ合うと、マツバは一言いいよと告げた。
頬に張り付いた金の髪を撫でつけながら、角度を変えて口付けると、時折鼻にかかった吐息が雨音に混じる。
「…水も滴るなんとやら、だね」
服ごしに脇腹をなぞる指先が憎らしくて、俺はまたその唇を塞いだ。
古びたブランケットに濡れた体を埋もれさせハンニバルは感情をうかがわせない声で言った。僕は言い知れぬ不安にかられ助手席のドアをそのままに膝を折る。責めるつもりはない確かめたいのだ。
だが彼の目は何も語ってなかった。僕への信頼以外何も。
夜の山で道に迷い、濡れた体は寒さで震えが止まらない・・ そんな夜もし目の前に誰かが忘れていった暖かそうな衣類があったら・・しかしそれは女物。あなたならどうします? 「呪われた忘れ物」https://t.co/pvl2VIP9tg