瑞樹「まったく。一体なんなんだ……。 あ、皆さん失礼しました! 少し邪魔も入りましたが、高天原はたくさんの人が集う、そんな――華やかな場所なんです。これで、少し分かっていただけるといいんですが……」 

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東雲「……はいはい、それはそれは失礼しましたよ。ま、俺はこれで退散するから、好きにやってくれ。じゃあな」 

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瑞樹「し、東雲さん……!いつからそこに。勧誘ではなくて、紹介です。というか、あまり変なこと言わないでください!度が過ぎると、それこそ隠密部隊を呼びますよ?」 

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東雲「自分達に都合のいいキレイなところだけ並べやがってよ。俺から言わせてみりゃあ、掟だなんだで固められた、上っ面だけの仮初めの恋をする、薄汚ぇ連中の集まりでしかないんだけどねぇ」 

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瑞樹「というわけで、高天原の紹介はこんなところです。高天原は、一見さんにはちょっと敷居が高いところかも知れませんが、年中無休で日夜問わず、人や妖かしの集う賑やかな地です。この華やかさに皆さん惹かれるんでしょうね」 

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瑞樹「はい。流石雪成さん。補足までしてくれて……バッチリだと思います。 あとは僕が引き継ぎますんで、雪成さんは警備に戻っていただいて大丈夫ですよ」 

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雪成「一応俺達隠密部隊には、大部屋が割り当てられていて、普段はそこで生活している。命があればいつでも出動できるように、ということだ。……とまあ、こんな感じか?」 

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瑞樹「ええ、大丈夫ですよ雪成さん。高天原についてまだ詳しく知らない人も多いと思うので、紹介するように。というのが今日の仕事です。なので、雪成さんもお願いします」 

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瑞樹「『オレにもやらせろ』なんて言いながら、それは雪成さんに押し付けるんですね……」 

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時景「次は月詠寮についてだけど……これはオレからじゃなくて、雪成に説明させるとするか。引っ張ってくるからよ、ちょっと待ってろよ!」 

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時景「その自警団っつーのは『天原(あまはら)隠密部隊』って呼ばれてる。で、その中で二つに分かれてて、一つがオレの所属する『天照寮(てんしょうりょう)』。もう一つが雪成の野郎が所属してる『月詠寮(つくよみりょう)』ってわけだ」#百華夜光

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時景「……オマエ……あとで出雲に言いつけてやるからな! はあ……まあいいや。じゃあオレからは、そんな高天原の自警団を紹介するぜー」 

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瑞樹「時景さん……どうしたんです。珍しく仕事熱心ですね? 雨でも降るのかな……」 

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時景「おい瑞樹!オマエばっか喋ってんじゃねーよ。オレにもやらせろよ」 

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瑞樹「僕達が働くこの『高天原』と呼ばれる花街は、人間界と妖かし界の狭間にあるんです。どちらにも属さない不安定な土地だからなのか、昼も暗い常夜の地。姐さんは物心ついた頃からここにいるので、暗い空しか見たことがないんです……」 

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瑞樹「……と、その前に一応自己紹介を。僕は、高天原で出雲姐さんの世話役をしている瑞樹といいます。姐さんがちょうど振袖新造になりたての頃、世話役についたんです。禿(かむろ)とはまた少し違うんですけどね」 

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瑞樹「はい。届いてますよ、時景さん。――ということで、今日は皆さんに、高天原のことをご紹介しますね」 

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時景「えーっと今日は、これを――なんつったっけ?つい、つい……ついったあ?…を見てくれてるやつらに、オレ達の働く高天原のことを紹介しろって言われてきたんだけど。……なあ瑞樹。これでちゃんと届いてんのか?」 

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【キャラクターちら見せ】<第一弾>白蓮-はくれん- 「お前のことは、俺が連れ出してやると言っただろう。その言葉に嘘はない」  

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