誰が呼んだか、黄昏の告知者

黄昏の主の忠実なる息子
眠れぬ者たちに死を告げるもの
骨の弓 風鳴りの奏でる葬送歌

命令に従うことが
当たり前だと思っていた

ある日 初めて覚えた“違和感”
仕事人間は、抗うことを決意する

——カイ・トワイライト——

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冥王が不肖の息子
母の怨嗟を背負いてここに在る

棺の中 込められたモノは
憎悪と憤怒と後悔と
あの日 言えなかった叫びと

——ねぇ、父さん、僕は
あなたに
認められたかっただけなのに

悪へ堕ちたのは冥王が為
いつかあなたは
僕を見てくれるかな

——ネヴィーレン——

0 10



氷の姫君、ネモフィラの姫君
愛する妹を守る為
ひとり、王宮から出奔した

心を凍らせ、笑顔の仮面を被り
いつしか本心で笑えなくなって

——わたくしが
幸せになる、権利なんて

中途半端に良かった頭
それ故に歩むことになった悲劇

——イルシアーテ・アーチャルド——

1 11



ネモフィラの姫君
氷の姫君

国を出た王女の誕生日
祝う者は、誰もいない——

それでも
生まれてきたことは
きっときっと間違いじゃないから

可憐なる花はどこでも成功
いつか彼女が
許される日が来ますよう

——イルシアーテ・アーチャルド——

1 15



蝕月の君
その体液は猛毒となる

生まれついて持つその体質は
少年の脚を腐らせ眼を駄目にした
その力を狙った兄に
彼は利用された

弱い自分がただ嫌いで
強く在る為、手に取ったナイフ
自分の傷さえ戦いの道具に
未来の王は、もう怯えない

——シャルティオ・アンディルーヴ——

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今日は、アリアたちがグリマルシェ大陸にやって来て2年目なんだって!(流転のグリマルシェ垢じゃないけれどここにも載せちゃう)



——アリア・ティレイト&ヴェルゼ・ティレイト——

0 8



異界のお祭り、バレンタイン
好きな人にチョコを贈るお祭り

彼女の最愛の兄はもう
この世にいないから

ならばチョコを友人に贈ろう
その前にちょっとつまみ食い

——エルレシア・エルドキアス——

2 16



その役割は運命の秤
彼は偏った判断をしてはならぬ

ゆえに
愛という感情を
最初から与えられなかった彼は
愛というものに興味を抱く

——幾ら地上を荒らしてみても、結局愛は分からなかった

封じられた悲劇の運命神
彼はただ、愛を、知りたくて

——運命神フォルトゥーン

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「運命の女神の加護のあらんことを」人は言う

彼女の役割は運命の錘
狂った運命を正すもの

彼女が
幸運の象徴として
扱われるようになったのは
いつからだろうか

心優しき運命の女神
彼女は愛ゆえに、
双子の弟を人間として転生させる

——運命神ファーテ——

1 12



平和を望んだ白兎
とある国の老王

しかして彼は気付くまい
彼の“平和”への道の途上
流されることになる数多の涙に

愛する孫息子の為に
彼はもうひとりの孫に
あまりに悲惨な運命を背負わせた

彼のその道は
あまりにも自分本位で
誰の気持ちも考えぬ

——リュブド・シエル——

0 4



これでも一応王子様なので
きちんとした衣装は着慣れている

いつもの白衣を脱いで
正装に身を包んだら
いざ行かんパーティーへ!

——ファブリツィオ・セラリスティア——

0 3



アルドフェックの風雲姫
国に反抗し、己の信念を貫く
精霊に愛された王女さま

大切な家族を敵に回して
掲げた正義は己が為に

——戦争で平和をもたらすなんて
そんなやり方、間違えてる!

二つの想いがぶつかり合って
火花散る大戦の幕が開く

——カサンドラ・アルドフェック——

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理想の世界の為ならば
どんな犠牲も厭わないから

魔法の使えない人々が
もう二度と差別されないように
特殊な呪紋刻み込んで
再現するは、擬似魔法

非道な実験
真っ先に使ったのは自分の身体
もはや人ではなくなろうとも
目指す世界の為ならば

——ルフィード・ヴァーデン——

1 8



瞳に宿るは星の光
身に宿すは光の力

その力を利用する為に
ずっと部屋に閉じ込められてきた

しかし鳥籠の扉は開けられる
薔薇の花宿す姉姫によって

初めて見た外の世界は
とても輝いていたことだろう

今度こそ
自分の意思で、自分の道を

——シャルロッテ・セラリスティア——

1 6



Lust Frontier
鉄錆の大地

強き力は暴走を生む
制御出来ねば 錆の中囚われる

それでも そこまでして
果たしたいものがあったから

血を吐きながら
激痛に涙しながら
少年のような青年は 戦うだけ

——ファブリツィオ・セラリスティア——

0 12



他者を疎んだ末の孤独王
気が付いたら誰もいない
その孤独は自業自得

無駄な矜持
歩み寄ることをしなかった

羨み妬んでその果てに
優れた者たち傷つけ壊し
優しい王子はもういない

孤高の暴君
地獄に堕ちるは
これまで成してきた業が為

——ファルコシアス・セラリスティア——

1 8



異様な眼を持つ人形使
人前に出ず、裏で暗躍す
薔薇の王女は諜報係

ただの姫君と侮ることなかれ
油断すれば
毒染みた人形の刃が
知らず知らずの内にあなたを刺す

——ファルフォンヌ・セラリスティア——

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奪われた平和
復讐の為、少年は悪魔に魂を売った

燃える憎悪は留まることを知らぬ
憎悪を糧に、黒き片翼は羽ばたく

其れはとある国の王子の末路——

愛する者を奪われたから
願うは復讐、ただひとつ

——リアヌス・イグノシィア——

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英雄に憧れる天才少女は
ただひたすらに傲慢だった
弱きを貶め強きに媚びて
彼女の世界に弱者は要らない

とある事件 知った愚かさ
自分を守って学院を去った「彼」
傷痕と引き換えに改心した少女

もう間違えないと心に誓った——

——フレイリア・アニルハイト—— https://t.co/o1ZSWEt8AH

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浄化の神子
傷や呪いを引き受ける力
彼女にとって
献身と自己犠牲は当たり前

利用され、異常に気付かぬ籠の鳥
いつか籠の壊れた時に
彼女はようやく幸せを得るだろう

「私は私の為に、この献身の力を使うの。もう誰にも利用されない」

——シェーフィア・シェルべリタ——

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