全16枚の食堂の装飾画。元はなんて幻想的な空間だったんだろうな。グランブーケ以外の15枚は落ち着いた色調とマットな質感のデトランプで描いてある。グランブーケだけ圧倒的に脆いパステルで、鮮やかな色調も輝く質感も全然違う。なんでそうしたんだろう…謎も残った。

1 8

練馬区立美術館「生誕150年記念 藤島武二展」 洋画はもちろんデザイン、水墨を含めた多角的な展示。留学前の憂いあるロマン的な《朝顔》《夢想》から、帰国後、東洋女性の凛とした精神美が加わる《東洋振り》(背に蘇軾の「故作明窓書小字」詩句)などの装飾画。その頂点は《芳蕙》にあると思う。

2 9