第一話

私、春風夏樹…今私はBNDDオンラインの世界に降り立ってすぐなのに早速ピンチになっている…
夏樹「あはは…BNDDオンライン始めてみたけど何すればいいのかなぁ…」
???「お困りの様だねお嬢ちゃん」
夏樹「貴方は?( ´・ω・`)」

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一応BNDDオンライン関連の話のこの子が使う予定です♨︎

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優奈「はい…!」

勇奈「まぁ、どうとでもするさ」

静治「具体的には?」

勇奈「化粧でも変装でも何でも。ルビーに頼めば上手くやってくれるでしょ」

BNDDオンライン内のルビー「むむ?何やら厄介事の気配が…?」

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現実の始まり 夢の終わり

「…これは、一つの終わりだ」

「救える者を救わず、英雄を認めず、何者にもなれなかった誰かの…夢の終わり」

奈落は、虚無になっていく。積み重ねられた物語は、埋没し、忘却され、無かった事になるだけだ。

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静治「その様子だと、知ってる事は無さそうか…」

勇奈「いや、そもそもどういう事件なのさ?」

静治「BNDDオンラインの中で開催された、とあるライブ…これがどーもキナ臭い感じでね」

静治がスマートギアを操作し、ライブの配信動画を再生する。女性ボーカルの歌う、明るく軽快な音楽が流れ出す。

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静治「ほら、この動画」

静治がスマートギアを操作し、ライブの配信動画を流し始める。

望「…BNDDオンラインでのライブ、ですか?」

静治「これだけなら、何処でも催すただのイベントだ。だが…観客席の拡大分析画像を見ると…だ」

勇奈「パラサイトコネクター…つまり、観客が全員…!?」

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望「千菊さん、雛菊さんも。こんにちは」

静治「お?何時ぞやの侍さんか。今日は特殊な事件の捜査中でね。少年達には、偶然居合わせたついでって事で色々と聞いてるのさ」

優奈「特殊な事件…?」

静治「そう。ここ最近、BNDDオンラインの中で起きている…犯罪とは言えない奇妙な”事件”だ」

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勇奈「…ありがとう。素直にそうさせてもらうよ」

優奈「そっか…それじゃあ、落ち着いたら招待するからね!」

望「BNDDオンラインの方でも、また会いましょう」

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静治「しけた表情してるって?その通りなんだな、これが」

望「あの、一体何が…?」

静治「イレギュライザー犯罪の捜査だよ。それも、今までに無い特殊なケースの…ね」

静治がスマートギアを操作すると、軽快な音楽が流れ出す。BNDDオンライン内で開催されたライブの画像らしい。

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勇奈「…で?明らかに場違いな刑事さんは、何の用?」

静治「ド直球な質問をどーも」

「最近、BNDDオンラインの中で人気の…何て言うんだ?アイドルについて調べてんのよ」

望「アイドル…ですか。警備を頼まれたとか?」

静治「いや、警備というよりは”事件の捜査”だよ」

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幕間 現実を射貫く偶像

静治「ふー…お仕事とはいえ、こんなもん調べる事になるとはなぁ…。って、ん?」

優奈「あ、大鳥警部。こんにちは」

勇奈「どうも」

望「…何か、調べ物ですか?」

静治「ま、そんな所よ」

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ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉 サーバールームー

優奈「それで、要件は…?」

有理沙「ちょっと、ゼノ君専用デヴァイザーの調整を手伝って欲しくてね」

優奈「それなら、私より望くんの方が…」

有理沙「望くんには既にデータを提供してもらってる。今は、君の”普通”の感性が必要なんだ」

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第三十一話 一人の追憶 家族の展望

ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉ー

───最近は、酷く騒がしい日々が続いていた。

優奈ちゃんの事、望くんの事、”黒い氷原”の事、そしてG5の解散騒動…。

信矢「ホント、色々あったよなぁ…」

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有理沙「優奈くんも、望くんも…本当は、もう一度BNDDオンラインを楽しめる様にしたかっただけなのさ」

「君がBNDDオンラインの先輩を気取るなら、まずは楽しみ方の一つも教えてやりたまえよ」

「勿論、楽しみ方を知らない勇奈君、ルビー君、ゼノ君にもね」

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有理沙「私から言える事は一つだけ。今度こそ、彼らと一緒にBNDDオンラインを楽しみたまえよ!」

「難しい状況で、楽しさとは程遠いかも知れない。でも、君達は一生に一度あるか分からない…奇跡の様な出会いをしてるんだからね!」

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ゼノ「…お姉さんって呼ぶの、駄目だった?」

ルビー「BNDDオンラインのプレイヤーは、プレイヤーである以前に人間ですから」

「ご家族もいらっしゃるでしょうし、その呼び方に違和感を感じているのでは?」

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ルビー「元よりBNDDオンラインの住人ですが?」

ゼノ「元は人間だったよ?」

アミクス〈そういう事じゃないのよ…〉

ライト「これは、浮世離れ…というものか?」

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ルビー「…元気…かどうかは分かりませんね。つい先日も、BNDDオンラインで一騒動ありましたから」

「このサーバーの下から、憂鬱げに騒動を眺めていたのでは?」

ゼノ「………」

ルビー「…言い過ぎでしたね、すいません」

ゼノ「本当の事だけどさ」

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ライト「…BNDDオンラインという世界のプログラムは、イレギュライザーに対して”排除”と”共存”という二つの対応を検証していた」

「その過程で作られたAI…厳密には”電脳生命体”、それが私だ」

ルビー「…世界のプログラムが貴方を作り出したなら、別に類似する存在が居てもおかしくはないですが」

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ルビー「BNDDオンラインでの冒険…それも面白そうですね。元より私はこちら側ですし、興味深いものです」

ゼノ「そうだね。私はリアル側だから、ちゃんと帰れる様になりたいな」

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