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#虚無の叫びSS_B
「──もう、いいだろ」
だが、躊躇わない。
アシュレイは右腕に集まった力の奔流を、過たずに【錆の王】にぶつけた。
「ここで、眠れ──」
#虚無の叫びSS_B
降り注ぐ刃は、アシュレイの身体をいとも簡単に引き裂く──筈だった。
だが、アシュレイの脚は止まらない。
『特性のとっておきですぜ……!』
ガーレンがその力を託した“鎧”が、アシュレイを刃の雨から守ったのだ。
(……ありがとう、ガーレン……!) https://t.co/fTxhTVOiai
#虚無の叫びSS_B
ルーカスを含む、他の面々も消耗している。
お互いに長期戦は悪手となれば。
(──強力な一撃で、一気に決めるしかない)
では、誰が行くべきか。
そう考えた時、ルーカスがアシュレイにこう告げた。
「一撃の威力がこの中で最も高いのはお前だ」
「……!」 https://t.co/ue94hSl7yG
#虚無の叫びSS_B
「アシュレイ、まだ動けるか」
戦いの最中、高速移動で【錆の王】を撹乱していたルーカスが側に立った。
「奴を見るにいずれ自壊すると思うが…、このまま逃してはくれないだろう」
その言葉に頷きで返す。
体組織の剥離はその様相を激しくしていたが、こちらも長くは保たない。 https://t.co/vN83MG92iQ
今度のアリアンに持ってくPC~~! エルダナーン✕メイジサモナーのアシュレイ! 左肩のぬいぐるみみたいなのは使い魔(子オオカミ)のシュガー
カラーリングコンセプトはチョコミントです🍫🌿🍨
https://t.co/V5sncRgwQ4
#虚無の叫びSS_B
──だが、彼我の力の差は歴然であった。
ルーカスを狙って振るわれた槍は、その余波ですら凄まじい圧を放っており、不完全な変身に留まっていたアシュレイは抵抗する間も無く弾き飛ばされる。
「ぐっ……あ……!」
気力を振り絞って立ち上がるが、既に変身は解けていた。 https://t.co/4bbtWifa69
#虚無の叫びSS_B
そしてアシュレイは一人残り、状況を再確認する。
最初に現れた異形にはパトリックとガーレンが当たっており、既に戦闘は佳境を迎えていた。
次に現れた赤錆色の巨体は、どこかそれに似通った姿へと“変身”したヘルトと、《ウル》の2人が対処している。
「俺に、出来る事──」 https://t.co/XerfwYxxLa
#虚無の叫びSS_B
「私はまだ余力があります。アシュレイ殿は──」
休んで、と告げようとするシルクは、不意に吹き抜けた“風”の違和感に気付く。
血、鉄、錆……それらを思わせる、不快な気配を孕んだ風。
そしてシルクは知る由も無いが、アシュレイはその風を“覚えて”いた。
「アイツは……!」 https://t.co/1qDuM8AaJm
#虚無の叫びSS_B
「よし、俺は──」
「待って下さい」
戦闘に参加しようとするアシュレイをシルクが手で制す。
「……貴方も一旦戻って下さい」
「何言ってるんだ、俺はまだ」
「その状態では無理です」
先程自身の疲労を自覚する発言をしていた手前、シルクの言葉に反論の余地は無かった。 https://t.co/F2GPXG3h86
#虚無の叫びSS_B
──此処での戦いは終わった。
膝を付き変身を解いていたアシュレイにシュピネンが手を差し伸べ助け起こす。
「……ありがとう、ございます」
アシュレイがその手を取り立ち上がると、【アスラ】達の掃討を終えたシルク、ノーフェイスがこちらに近付いてくる。 https://t.co/FdzxFf89Aj
#虚無の叫びSS_B
【アグニ】だった男は、それまでの勢いを失くし、文字通り燃え尽きたようにその身体を崩壊させていく。
あまりにもあっけない最期。
「……」
アシュレイにも断片的にしか事情は窺い知れなかったが、その姿にはどこか哀れさを感じていた。 https://t.co/cfoFrWPQKX
#虚無の叫びSS_B
膝をついたアシュレイに迫る【アグニ】から庇う様に、ルーカスが目の前に立つ。
そして、アシュレイが今しがた砕いた装甲の隙間に覗くものから、その正体を看破した。
「人間じゃ……なかったって事か……」
生ける屍……否、機械に意志を宿した、人の似姿。 https://t.co/BvpHX4pDiF
なんと本日はイラストの納品も…ある…!
サンプルに一目惚れしてお願いさせて頂きました。アシュレイ可愛い~🥰
砂糖菓子みたいなふんわり繊細なお洋服が大変よきです。ナツ絵師さま、ありがとうございました🙏✨
『PandoraPartyProject』(C)夏夏夏/ナツIL様/Re:version
#虚無の叫びSS_B
苛立ちと消耗の根比べとも言うべき応酬の中、【アグニ】に生まれた一瞬の隙を突き、渾身のブローを叩き込む。
その一撃は【アグニ】に確と届き、装甲を砕いたが、そこで糸が切れた様にアシュレイは膝をついた。 https://t.co/h4RHfcxDai
#虚無の叫びSS_B
【アグニ】が闇雲に『火天』を振るう度、四方に爆炎が立ち、その熱はアシュレイを蝕む。
だが、ここで退いては“また”誰かが犠牲になってしまう。
熱に怯む脚を無理矢理前に踏み出し、振るわれる『火天』に合わせる様に、拳を振るい続ける。
「ここで、抑え切る……!」 https://t.co/QZSCHi5QaL