夜を泳ぎ切ること確かな手応えのない水の部屋ゆれるブランコ

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吹かれれば二度と元には戻らずに済むとんこつの粉になりたい /岡野大嗣

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そうだとは知らずに乗った地下鉄が外へ出てゆく瞬間がすき /岡野大嗣

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Nujabesで耳をふさげば掃きだめの夜もワンオクターブ明るむ /岡野大嗣

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春空に千鳥格子の鳥たちを逃がしてつくる無地のスカート /岡野大嗣

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さよならは少しずつした方がいい脱水症に気をつけながら /岡野大嗣

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その翅は暗喩か夜毎に肥大する天井灯の蛾を殺せない

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象印マホービンから美しい世界の果ての波のさざめき /岡野大嗣

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永遠という幻に見初められ立つ少年の齧る白桃

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ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら /岡野大嗣

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天辺の星を奪って 放火魔が聖火の如く灯したツリー

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 ブックカバーになる短歌ネプリ、2月の募集いたします!植物、花、葉等あるいは図鑑をテーマに一首お寄せ下さい。詠み込み不要でゆるく考えてください。初心者大歓迎ですよ☆
ご参加申込はこの告知にリプライください。(詠み草は7日までにDMで)#短歌   

20 15

ねむるように死にたい布団職人がその目的で仕立てる布団 /岡野大嗣

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ひたすらに
疲れと辛さを
受け流し
耐えて乗り切る
憂き世なりけり

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404 not found 初夢のどこにあなたは隠れていたの /岡野大嗣

98 358

"mute swans..."

1st Place
UHTS Fleeting Words Comp., cattails 2016

TY an'ya

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ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ /岡野大嗣

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袖口を嗅ぐだけでねむたくなれる部屋着で過ごすうつくしい日々 /岡野大嗣

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