ねむるように死にたい布団職人がその目的で仕立てる布団 /岡野大嗣

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物心ついた頃には僕はもう僕だったそんなの聞いてなかった /岡野大嗣

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浴槽に湯が落ちる音を聴きながら傷から痛む桃の歯触り

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僕だけの秘密にしてる神様の誤植が僕のなかにあること /岡野大嗣

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Milk tea

ぬくもりは電子レンジで温めたミルクティーにもこめられますか

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友達の遺品のメガネに付いていた指紋を癖で拭いてしまった /岡野大嗣

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毎日のカーテンを閉めるスピードが早くなってく秋が好きです。

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ねえドラゴンきみに名前をくれた人きみが全員殺してしまった

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さよならは少しずつした方がいい脱水症に気をつけながら /岡野大嗣

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This video has been deleted. そのようにメダカの絶えた水槽を見る /岡野大嗣

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闊歩する
駅の流れに厭気さし
列を外れる
呆れた疲労

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闊歩する
駅の流れに厭気さし
列を外れる
呆れた疲労

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零時前孤独な猫が呻く夜抱かれるままの私は独り

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Nujabesで耳をふさげば掃きだめの夜もワンオクターブ明るむ /岡野大嗣

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「幸せかどうかはしぬまでわかりません。」洗濯物の香りとともに。

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ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ /岡野大嗣

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物心ついた頃には僕はもう僕だったそんなの聞いてなかった /岡野大嗣

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蚊柱に腕をさしこむ柔らかさその歓迎に夏は濁るよ
画:
歌集『水銀飛行』より(https://t.co/cImDFTuDAH

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きみという葡萄畑の夕暮れにたった一人の農夫でいたい /岡野大嗣

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「どこか違う国へ行きたい」踊り場でウォータークーラー踏んで僕らは /岡野大嗣

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