彼女らには「色が見えない」という,根拠のない噂が混乱期に広まった.
そのためか,当時の人類にとって派手な色彩を身にまとうことは,「正常」であることを示唆する手段だった.
…現在多くの彼女らが,鮮やかな服を着ているのは,そのためである.

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混乱期の只中には既に,彼女らを模したグッズはよく作られていた.
彼女らはこういうものを見ると,「私たちの方が可愛いのに」と,口を揃えて言っていたが,なんだかんだ気に入っていたようだ.

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彼女らは総じて感情表現が乏しいが,それでも何となく通ずるものはある.
彼女らと共に暮らした経験のある多くの人物が首肯するだろうが,その中でも特にわかりやすい感情は「空腹」であり,次点が「眠気」であるとのことだ.

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Spores (1/n)
「彼女らのメモですか、フンギ博士」
「ああ、それが茸なら私の専門だ。それと僕はフギだよ!」
突如現る人体寄生茸に諸国が混乱する中、元より大学財政の寄生虫である菌類研究室は平常運転を続けていた。

「私も女性として菌感染の不安が無いと言えば嘘になりますが、

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混乱期には の権利保護を唱える団体も乱立し,彼女らのグッズ販売も比較的よく行われていた.

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梅雨時になると髪の毛が跳ねる個体が多い.
もふもふだ,とは彼女ら談.

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彼女らは基本的に水と日光があれば生きていける.
乾燥には弱いようで,定期的に森や湿地帯へ出かけている.
彼女らと一緒に暮らすのであれば,空気清浄機と加湿器は必須である.

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彼女らは隣人であることを求めた.
人類は,それを拒む者と,悩む者と,許容する者と,そして,”それ以上”を望む者に,分かれた.

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{{moon light}}を入れると,lightingがめちゃくちゃ自分好みのものになるという発見.こりゃ良い!

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