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人類が思い出に浸って微睡むようになって長い.
このまま黄昏た世界の中で,終わっていくのか?
俺はまだ,あの時見た夢を,諦められていない.
………月に行きたい.
それはまだ,思い出になっていない.
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ジョーゼフは何かを探しに奥まで行った.
ここは懐かしい匂いがする.
私はついついまどろんで,彼の足音が聞こえるまで日向で眠っていた.
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自然に活動を停止した個体は,彼女らにより丁寧に埋葬されていく.どこか厳かなその儀式は,彼女らが人間だった頃の名残だろうか.それとも.
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基本的に彼女たちは毎日のんびりしている.
日向で微睡み,夜になると住処に戻る.
人と暮らす者も多く,夕方には街中をのんびり歩く彼女らの姿が見えるだろう.
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黄昏世界においても,芸術活動は存在している.
都市の壁面に描かれた鮮やかなウォールペイントはその中でも主だったものだろう.既に紙やキャンバスは貴重品だが,外に目を向ければ,まだまだ余白の有り余った廃墟が無数に存在しているのだ.
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幽優
かつて存在した超国家的研究機関に所属していた,自称天才科学者.
自身に様々な改造を施しており,実年齢は数百歳超.
尊大で我儘で傍若無人だが,実際有能であり既に失われた無数の技術や知識を有している.
”黄昏梟”の一員であり,世界復興を目的とした計画を有している様子.
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「お前泳げるのか」
「およげた」
「…海は初めてか」
「たぶん」
「楽しいか?」
「たぶん」
「まだ居たいか?」
「たぶん」
「そりゃ良いね」
---2人の会話
#MUSHROOM_GIRLs
「あっち なんかみえる」
「街だな.明日には着くぞ」
「まちで なにする」
「本部に連絡と郵送…したらちょいと休むか」
「わたしは かふぇに いきたい」
「お前珈琲飲めねぇだろ」
「せいちょうしたから のめる」
「前も同じこと言ってたじゃねぇか」
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