湯をかける
カップラーメン
三分を
 待てば夜鳴く
 鳥の声かな

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魚たち幟となりて飛び上がり里を飛び交う夢を見た朝

3 36

宅配の青年走る
昼下がり
街は薄暑の候となりけり

3 38

獣道
ほどの山道
下りて来れば
  農家ありけり
  狐の住処か

7 41

風呂帰り卯の花闇に
白く浮き
板塀の上猫が見ていた

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長電話切ればしきりの蛙声かな

9 51

春熟し
夏孵らむと
手ぐすねを
  引いて待ってる
  八十八夜

8 42

野焼きの香生家二階で嗅いでをり

7 37

人は皆昔作った雪だるましまっているよ心の中に

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シャッター街店主が被る冬帽子

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小春日や縁に薄目の猫と我 例によってQLDネット句会に投句したものです QLDネット句会( https://t.co/zshJiiiBFT )は新規会員募集中です みなさまご参加ください

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谷深き辺より暮れる刈田かな

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暮れて行く野末で仰ぐ秋の雲

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面脱ぎて秋たけなわの風を知る

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