お題:キラキラまわる
今度は祥子さまが手を上げる。
何のことかわからない祐巳は、当然どちらにも手をあげられなかった…。

3 10

お題:薔薇の花かんむり

祐巳は、右手で妹の手をとった。

4 18

お題:フレームオブマインドⅧ
   ドッペルかいだん

アリコが、顔を寄せ合う二人に向けてカメラを構える。
「いちご牛乳をほっぺにくっつけて。
 ほら、Tシャツの色もお揃いで、
 私たち双子みたい!」

4 8


遅刻です。

お題「光のつぼみ」

彼女は、開いた窓から外を眺めていた。
その姿は美しく、一編の詩のようだった。

15 82

光のつぼみ

「雨、お嫌いですか」
「そういうわけではないけど」
祐巳さまはそう言った後、すぐに笑顔を作って言った。
「湿気で髪の毛が撥ねちゃうのは苦手」

9 43

不器用姫

「わからなくていい。ミケがいつか、今日の私の涙に気づくくらいなら、一生あの子の心の中で、いじめっ子のままでいたい」
「……まったく。不器用なんだから」
呆れたようにつぶやいてから、蔦子さんは小気味いい音でシャッターを切った。

9 31

黄色い糸

「あなたは、どうかしら?私と一緒の学園生活を、想像してみて?」

「………それは、かなり楽しそうですね」

9 37

枯れ木に芽吹き

つかの間の時間ではあったが、二人は以前から仲のよかった友人のように、並んでほほえみ合っていたはずなのだから。

たとえぎこちなくても、私は確かに笑っていた。

あの夢のような時間の中で。

11 32

三つ葉のクローバー

「いいけど。これ、安物よ」
言いながらちさとさんは、私の後ろに回って、両サイドの髪をすくい取るとバレッタでパチンと留めてくれた。

10 36

四月のデジャブ

「きれいな方ね」
「そう?そうでしょ?私もそう思っているんだ」
誇らしげに笑う。二葉さんにとって、自慢のお姉さまらしかった。

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お題「フレームオブマインド」より「四月のデジャブ」

「一年前より手足が伸びたお陰で、捕まえられたみたいね」
おどけて舌を出す一絵さんに…〜〜〜

遅刻です。一絵さんの髪型分からなかったです…。

5 51

あなたを探しに

明日、学校に行って。

それから。

13 45


お題「あなたを探しに」

「……良かったね、祐巳さん」
耳もとで、そう囁かれた。

遅れて参加です。
タダでさえ1時間一人描くだけで必死なのに2人描くのはめっちゃキツかった…。

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お題:あなたを探しに
祐巳が力を込めると、閉じていた腕をほどいてしがみついてきた。
向こう側から扉が開いた。そんな錯覚に陥った。

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代わりに乃梨子ちゃんが、お代官さまを威嚇した。
「うちのお姉さまの、どこをとって正確悪いなんておっしゃるんですかっ」

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ハートの鍵穴

「乃梨子…」
「え?」
「乃梨子!乃梨子!乃梨子!乃梨子!」
名前を呼び続けながら、手を握りしめた。それが幻でないことを確認すると、安心のあまり涙がボロボロとこぼれ落ちた。

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「志摩子さんだって、去年はやる気なんて全然なかったじゃない。それを、聖様の圧力に屈してやることになったんでしょう?だったら、こっちの気持ちだってわかるはずだよ?どうして薔薇様になった途端、そっち側に回るわけ?」
「こっち…?そっち…?」

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ハレの日

正式に紹介されてはいないけれど、何度か令ちゃんと並んで歩く江利子さまの姿を校内で見かけたことがある。
その時の令ちゃんは、私の前では決して見せたこたがないような表情をしていて、正直腹が立ったのを覚えている。
 

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