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「差し伸べる手も出んか。非情になったのう、犬神」
「勘違いするな。我々は人の世の為に災厄と対峙しとるのでは無い。人の世は人が成す。滅ぶも興るも我々が示すものにあらず。貴様は随分と人の世に入り浸っちょるらしいな。憑神でも無いのに、余計な干渉をするな」
捨てる神、拾う神
#憑神小噺
「これはこれは、スサノオ殿。お久しうございます」
「あぁ」
「やぁ七米くん。
しかし、可愛い御弟子を連れて、稽古に精が出ますな。それともーー」
「よう喋るのう」
「……おや、偉くなりましたなぁ。まあいいでしょう。ご機嫌よう、スサノオくん」
#憑神小噺
「なぁ虎徹」
「……」
「お前はまだ憎いか?」
「そういう感情はもう無い」
「そうか。俺もだ。
憎いとか、許す許さないとか、そういうのはもういいんだ。忘れない、繰り返さない。ただ、それだけだ」
「おう」
「さ、帰るか。雨が降りそうだ」
祈り
#憑神小噺