「あのー……"飛空船貿易の起こり"って本、あるかわかるかしら?」「J列001番棚3段目右から12番目に」「……え?」

11 37


「大丈夫かなぁ……見られてない?もし知り合いに会ったりしたらなんか言われそう……」「気にしすぎよ!それに今日行くのは図書館だから、静かで人も少ないわ。ウィルが注目されないのはちょっと残念だけど……」「……なにか言った?」

10 48


「あら……」「ほら!もう変なのわかったでしょ!返してよ……」

13 47


「どうしたの?そんなに帽子目深に被って……」「いや、なんでもないんだけどね……ハハ」

10 38


ノーラゴースト お菓子をあげないとイタズラされるがウィルにしつこくつきまとう。

14 47


「コラーっ!月の手!!この店に入っていくのが見えたであります!よくも堂々とこの街を歩けるものでありますな!!」「わーっ!また厄介なことに……!」

11 34


「それはもちろん、次なる推理ショーへの招待です!事件が起こったら、僕の名推理を特等席でご覧頂きますよ!」「私たちも引き続き塔の街に滞在しておりますので、またよろしくお願いしますね」

7 32


「おお、新聞で見たのと同じだ……月の手を追い詰めた名探偵……!」「推理ショーは楽しんで頂けましたかな、お嬢さん?」「それはもう!でも、わざわざそれを言いに?」

11 30


「それでは皆様、ご機嫌よう」

11 36


「ノーラさんのハンカチは汚れてしまっている……しかし"月の手"と判断するには早計です。なぜなら先ほど皆さんは目撃しているはず。煤まみれのウィルさんの顔を拭くところを!もしその時既にハンカチが汚れていたら、ウィルさんの顔はここまで綺麗になっていないでしょう」

11 34


「これでいいですか…?」「そう、"月の手"でない者のハンカチはこのように綺麗なのです。奴は煤まみれになった時、服は着替えられても手や顔に付いた煤がある……それを綺麗な布で拭う必要がありました。いつでも持っているであろうハンカチで!」

9 28


「! では本当にこの中に"月の手"が……!?」「他のお二人にはちょっと楽しんで頂こうとお呼びしたまでですが……それでは最後に一つ見せて頂きたいものがあります、いいですね?」

6 26


「もう少し寄って……ふむふむ、やはり僕の感覚は間違ってなかったようですね。この御三方、共通点があるのです」「そ、それは……?」「リッツ様、もったいぶらずに!」「坊ちゃんは焦らすのがお好きですねぇ……」

6 32


「その後は先程お話しした通り、暗闇に乗じて盗みを働けば計画通り……しかしこの"煤を払う"という想定外の行為が原因で、犯人は明らかになってしまうのです」

6 20


「まず新事実……ボイラー室は以前から煤まみれで、踏み入るだけで煤まみれになってしまうという事です。そこの彼のように!」「もうウィルったら、ハンカチ持ってないの?」「塔なら普通のことだからいいよ…」

10 28


「僕でさえ見落としていた事実……そこから見えた真実を、改めてお伝えしましょう!」「な、なんですと!?」

6 24