「届かないおじさん」

いつもあと少しのところで目標に届かない、身長120cmの成長期おじさん
挫折と努力を繰り返し、やがて打ち立てた目標をことごとく達成していくのは後のお話

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「ラストピースおじさん」

完成させると世界が変わると言い伝えられている伝説のジグソーパズルの消えた最後の1ピース
練馬区にある民家のタンスの下に落ちているらしい

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「生おじさん」

卵から孵る前の新鮮で栄養価の高いおじさん
ホカホカのご飯にかけておじさんかけご飯にするもよし、フライパンで焼いて目玉焼きおじさんにするもよし

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「おじさん雲」

何気なく雲を眺めているとたまに見えてくるおじさん
じっと見続けていると笑ったり泣いたり怒ったり表情を変えながらゆっくりと消えていく

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「おじさん肉」

焼いても焼いても生肉かと思うようなショッキングなピンク、スポンジのように溢れ出す肉汁、ゴムのような食感
どこをとっても唯一無二の高級おじさん肉 時価平均100g 5万円

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「歯磨きおじさん」

虫歯でさえも一撃で沈めるという劇薬歯磨き粉おじさん
歯医者には行かずに済むが、歯が真っ黄色になるという堪え難いリスクを背負う必要がある

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「ウォッチングおじさん」

バードウォッチング、ヒューマンウォッチング、ホエールウォッチング等々、あらゆるウォッチングを網羅するキングオブ観賞おじさん
視力は0.01

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「人の性おじさん」

永久に変わることのない人間たちの性(さが)や業(ごう)の全てを背負っているという全くもって見かけによらないおじさん
お散歩が大好き

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「リングおじさん」

蛍光灯やフラフープ、ドーナツなどのあらゆる輪っか状のものの中に浮かび上がる実体無きおじさん
リングのピアスに現れるものから土星の環の中に現れるものまで、そのサイズは多岐にわたる

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「樹の実おじさん」

さくらんぼや銀杏など樹木に成る実の一種で、熟して樹から落ちるとこのように大喜びでどこかへ飛び跳ねていく小さなおじさん
3時間ほどで息絶えてその場所に新たな樹を生やす

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「未知のテクノロジーおじさん」

遠い未来の世界から送られてきた謎の物体おじさん
どうやら地球の環境破壊を食い止めるための装置らしいが、そのメカニズムは完全にベールに包まれている

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「先を越されおじさん」

ずっと欲しかったゲームの初回限定版の整理券が目の前で終わってしまったときのおじさんの横顔
その眼差しはこの世の何よりも儚い

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「振り子おじさん」

右にぶらーん 左にぶらーんと、雲の上まで伸びるながーい紐に繋がれて揺れ続ける孤独なおじさん
若き日のアリストテレスやガリレオらの研究ノートには振り子おじさんについての記述が残されている

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「パラグライダーおじさん」

小高い丘から助走をつけて飛び立ち、工場や銭湯の煙突から上昇気流を受けて一気に高度を稼ぐ都市型のテクニックで話題のおじさん
週3で東京タワーに引っかかっている

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「マッハおじさん」

長い旅を経て遂に音の壁を破り、名実ともに"超音速"の世界へと突入したおじさん
あらゆる音を従えながら彼は何処までも飛んで行く

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「傘おじさん」

少し大きめな傘の、いつも端っこの方に陣取って、相合傘してくれる相手をじっと待ち続けている悲しいおじさん
晴れの日は一人でシーソーに乗って過ごす

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「フラゲおじさん」

"フライングゲット"のシステムを知ってからというものその快感に取り憑かれてしまったおじさん
下の写真で受け取っているのは明日発売の「新譜おじさん」である

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「物欲しげおじさん」

人の食事をなにを言うでもなくジッと見つめ続けるおじさん
「いる?」と聞くと「いらない」と言いながらよだれを垂らす

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「しなびた向日葵おじさん」

今ではすっかり萎びて偏屈になってしまったが、昔はとても瑞々しくハキハキした元気な向日葵だったおじさん
水をあげると怒る

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「野次馬おじさん」

火事や事件が何よりも大好きな野次馬根性抜群の暇人おじさん
一度野次馬に混じって全焼する自宅を眺めたこともある

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