幕間 現実を射貫く偶像

静治「ふー…お仕事とはいえ、こんなもん調べる事になるとはなぁ…。って、ん?」

優奈「あ、大鳥警部。こんにちは」

勇奈「どうも」

望「…何か、調べ物ですか?」

静治「ま、そんな所よ」

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ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉 サーバールームー

優奈「それで、要件は…?」

有理沙「ちょっと、ゼノ君専用デヴァイザーの調整を手伝って欲しくてね」

優奈「それなら、私より望くんの方が…」

有理沙「望くんには既にデータを提供してもらってる。今は、君の”普通”の感性が必要なんだ」

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第三十一話 一人の追憶 家族の展望

ーBNDDオンラインカフェ〈ペルシュ〉ー

───最近は、酷く騒がしい日々が続いていた。

優奈ちゃんの事、望くんの事、”黒い氷原”の事、そしてG5の解散騒動…。

信矢「ホント、色々あったよなぁ…」

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有理沙「優奈くんも、望くんも…本当は、もう一度BNDDオンラインを楽しめる様にしたかっただけなのさ」

「君がBNDDオンラインの先輩を気取るなら、まずは楽しみ方の一つも教えてやりたまえよ」

「勿論、楽しみ方を知らない勇奈君、ルビー君、ゼノ君にもね」

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有理沙「私から言える事は一つだけ。今度こそ、彼らと一緒にBNDDオンラインを楽しみたまえよ!」

「難しい状況で、楽しさとは程遠いかも知れない。でも、君達は一生に一度あるか分からない…奇跡の様な出会いをしてるんだからね!」

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ゼノ「…お姉さんって呼ぶの、駄目だった?」

ルビー「BNDDオンラインのプレイヤーは、プレイヤーである以前に人間ですから」

「ご家族もいらっしゃるでしょうし、その呼び方に違和感を感じているのでは?」

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ルビー「元よりBNDDオンラインの住人ですが?」

ゼノ「元は人間だったよ?」

アミクス〈そういう事じゃないのよ…〉

ライト「これは、浮世離れ…というものか?」

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ルビー「…元気…かどうかは分かりませんね。つい先日も、BNDDオンラインで一騒動ありましたから」

「このサーバーの下から、憂鬱げに騒動を眺めていたのでは?」

ゼノ「………」

ルビー「…言い過ぎでしたね、すいません」

ゼノ「本当の事だけどさ」

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ライト「…BNDDオンラインという世界のプログラムは、イレギュライザーに対して”排除”と”共存”という二つの対応を検証していた」

「その過程で作られたAI…厳密には”電脳生命体”、それが私だ」

ルビー「…世界のプログラムが貴方を作り出したなら、別に類似する存在が居てもおかしくはないですが」

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ルビー「BNDDオンラインでの冒険…それも面白そうですね。元より私はこちら側ですし、興味深いものです」

ゼノ「そうだね。私はリアル側だから、ちゃんと帰れる様になりたいな」

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ルビー「よろしくお願いします、ウミトさん、ルミティアさん。私はルビーと申します」

ゼノ「私はゼノ。最近、ルビーと一緒にBNDDオンラインを初めたんだ」

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幕間 理想郷の異邦人

…所変わって、ここはBNDDオンライン地上エリアの一角…静域〈サイレンス・フィールド〉。

その名の通り、イレギュライズメモリの力を鎮静化する特殊なエリア。
その中を散策する人影が二つ…。 https://t.co/DbujNvQrv9

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優奈「ふふふ…もー、なんで望くんも笑ってるの~…?」

望「…何というか、これが”青春”なのかなって思って」

以前…BNDDオンラインの桜並木の下で、ヒナ先生と話した事を思い出す。

あの時、どう青春を過ごすか考えてみる…と、ヒナ先生に言ったけれど。
多分、こういうので良いんだと思った。

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勇矢「…我々も、共に少しずつの責務を負いましょう」

「皆で考え、行動し、楽しむ。誰もが楽しめるBNDDオンラインを作る為に背負う責務とは…そういうモノです」

信矢「…おいおい、あまり怖がらせてやるなって」

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勇矢「責任の所在は明らかになり、月夜見商会とBNDDオンライン運営委員会が、貴方の名誉回復の為に動いています」

「…今回の事件、貴方が気に病む必要はありません。それでも責務を背負うと言うのなら…」

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南「翔!凄いね!これがBNDDオンラインなんだね!!現実みたい!」
翔「現実なんか超えてるぜ!!っ!見ろよ!あれ!!」

指を刺した先には大型のモニターがある。そこには様々なロボット達が戦っていた…
ガンダム、境界戦機、FA、30MM…そこでは、自分だけの最高を具現化させた機体達が戦っていた

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第3章:離反

白銀)…よし出来た。病院に入院してなかったら塗装も出来たんだがな

マクスェル社管轄の病院に入院中の白銀ヤマトは買ってきたキットで一つの武器を組み立てた

白銀)風斗。完成させたこいつをラヴィの所まで頼む。今データを送る

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電源ON、スタートアップを済ませてBNDDオンラインのプレゼントBOXを確認する。

???〈兄貴、兄貴、あ・に・きー♪〉

ゼノ「わっ…!?」

望「…スマートナビAI?」

有理沙「うむ。アミクス君の許可を得て、彼女の持つ高い拡張性と情動表現力を応用し開発したAI」

「その名もセフィラシリーズだッ!」

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有理沙「ああ、それとだ。勇奈君が来た時、箱を置いていった筈だ。中身を出して、中身からBNDDオンラインのプレゼントBOXを見たまえ」

望「箱?」

ルビー「ご主人様、これを」

望「ありがとう、ルビー。中身は…スマートギア?」

明らかに、市販品とは違う仕様のスマートギアを箱から取り出す。

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何事も無くBNDDオンラインからログアウトして、病院の食堂へ。

ゼノ「もっきゅもっきゅ…もっきゅもっきゅ…」

望「…そっちの姿でも、よく食べるなぁ…」

ゼノ「えへへ…好きなだけ食べていいって言われたから」

ルビー「…ご主人様、フォローの準備をした方が良いのでは?」

望「そうだな…」

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