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【抹本】 えーっと……災藤さんのメモによると、このお店で買えるみたい。
【抹本】 店がある街かな……。
【抹本】 ほら、俺たち、災藤さんのお使いで「この世」まで来たんでしょ……。
【抹本】 え、ま、まだお使い終わってないのに?
【抹本】 こ、コーン……(パリパリ)うん…美味しい………。
【抹本】 平腹、お、俺の分は…。
【抹本】 へぇ、ジェラートだって。いろんな種類がある……ミルクに、抹茶、小倉、チョコチップ…どれにしようかなぁ。
【抹本】 ひ、平腹、勝手に食べちゃダメだよ。あ、ほら、向こうに売店があるから…。
【抹本】 この子はホルスタイン種だよ。白と黒のまだら模様が特徴で……あれ? 俺たちいつのまにか牧場に…。
【抹本】 うわわわわ、ちょ、ちょっと襟引っ張らないで……。
【抹本】 はぁ、はぁ……馬…? あ、ああ、平腹、あれはロバだよ。兎馬とも呼ばれて、ウマ科の中で一番小型だけど力強くて――
【抹本】 ひ、平腹、そのまま進むと川だよ……。
【抹本】 はぁ、はぁ……こ、ここは…?
【抹本】 はぁ、はぁ…。あ、あの橋の向こう側かな……?
【抹本】 え、ケシ…あ、ま、待って…!
【平腹】 お! ハチ発見!! 抹本行くぞ!!!!
【抹本】 たくさん咲いてるなぁ…。これはケシ科の花だね。ケシからは鎮痛作用のある液が取れるんだけど…あ、でもここにあるのはヒナゲシ……ケシはないかな…?
【抹本】 ハチは、森林とか…花とか…自然のあるところが多いかな…。
【抹本】 え、えぇ…? うん、えっと、ハチミツは、ミツバチっていうハチが花から採集した蜜を巣に持ち帰って貯蔵・加工したものだよ。花の蜜はショ糖なんだけど、ミツバチの唾液に含まれる酵素で、ブドウ糖と果糖に分解されて……。
【抹本】 はぁ……じゃあさっそく店に…。