【#文太郎 】

ワ:ところで、明日タロウは具体的にはどんなことするの?

一応、和太鼓、篠笛、尺八をするとは聞いてあるけど・・・

タ:歌も歌うよ!

ワ:・・・軍歌じゃないでしょうね?

タ:さすがに、お祭りで軍歌は歌わないよ(笑)

ワ:じゃ、何歌うの?


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【#文太郎 】

一日目が終わり帰宅後・・・

ワタシは、フラワーフェスティバル最終日にあるダンスコンテストの予行練習をしていた

タ:ところで、メグミはどんなダンスをするの?

ワ:ロックダンス!

タ:トゥエルできるの?

ワ:・・・ん?何でタロウが知っているの?


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【#文太郎 】

ワ:えっ、タロウ・・・ロックダンス知っているの?

タ:いや、専門外だけど京都に修行に行っていた時に近所の大学で学ぶ機会があったんだ

確かこんな感じだったっけ?

ワ:おおっ、ちゃんとトゥエルとロックできてるわ!

またタロウの謎が増えた(笑)


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【#文太郎 】

寝る前にパパから電話があった

パパは自衛官なのでなかなか休みがとれない

当日にならないと来れるかどうかわからないらしい

パ:ごめんなメグミ・・・

その声を聞いたワタシは、なぜか目が潤んだ

ワ:謝らないでパパ、体には気を付けてね・・・


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【#文太郎 】

広島平和記念資料館の近くで文さんが率いる和太鼓チームの演奏が始まった

ワ:タロウ、本当に和太鼓してたんだ・・・

普段なよなよしている幼馴染のタロウ

意外な一面を目の当たりにしたワタシは、不覚にも少しかっこいいと思ってしまった

ワ:不覚(笑)


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【#文太郎 】

演奏終盤になると、文さんがものすごい大きい和太鼓を打つ場面があった

しばらくすると・・・

ワ:えっ、ここで出てくるの!?

何とタロウが突然尺八を演奏しながら登場し、文さんと一緒にセッションし始めた

ワ:タロウ・・・尺八も学んでいたんだ(笑)


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【#文太郎 】

文:ありがとね、タロちゃん!

タ:いえいえ、文お姉さまのお役に立てたのなら幸いでございます

・・・

タロウを遠目に見ていてワタシは、ワタシの知らないタロウの姿を見て一抹の寂しさを覚えた

ワ:・・・つまんない

と一言、ワタシの口からこぼれた


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【#文太郎 】

警:平和資料館にタロウ君が毎日来ていた時期があってね

警:しかも、自分達警備員に対して必ず敬礼するからそりゃ~親しくなるよ

ワ:そ、そうなんですか(笑)

タロウも相変わらずだねぇ~

・・・そういえば、平和学習以外で資料館来たことないのよね


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【#文太郎 】

警備員のおじさんと別れて、これからどうしようか二人で話し合っていたら突然!

?:あっ、タロちゃん!ちょうどよかった!

タ:おや?文お姉さまではないですか?どうなされたのですか?

  確か和太鼓の出演・・・今日でしたよね?

文:それが・・・


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【#文太郎 】

文:メンバーの一人が急に体調不良で・・・

  タロちゃん!お願い!

タ:一万円

ワ、文:えっ?

タ:一万円

文:えぇ~タロちゃぁ~ん!?

ワ:タロウいいじゃない!助っ人引き受けてもぉ~

タ:・・・冗談ですよ(笑)

タロウの冗談は、たちが悪い


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【#文太郎 】

何とか を不死鳥ホールまで連れてきた

幸い席も空いていた

ワ:初日にもイベントあったんだね

今ホールでは、#高校生 だろうか?学生演劇が行われていた

ワ:ワタシ達も高校生になったらあんな風に色々活動するのかしらね?

タ:かもね・・・


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【#文太郎 】

ワタシは、演劇が面白かったので最後まで見ていたんだけど・・・

ワ:#タロウ すぐに寝たわねぇ~

タ:それだけ疲れてたんだよ

ワ:まだ休む?

タ:いや、外に出よう

タ:でも、今度は人通りの少ないところに行こう~(+_+)~

ワ:困った子ねぇ〜


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【#文太郎 】

タロウのママさんが迎えに来るまでワタシ達は平和資料館のロビーで待つことになった

タ:ご苦労様です(‘◇’)ゞ

警備員:やぁ!タロウ君!

なんでタロウ、警備員のおじさんと親しげに話しているの?

しかも、何気に敬礼ポーズ様になっているし(笑)


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【#文太郎 】

でパレードの行進が始まる頃になると、人がたくさん集まり始めた

ワ:うわぁ~これじゃ~進めないわ~

タ:ううっ・・・

ワ:どうしたの、タロウ?

タ:人の波に酔った・・・もう動けない・・・

ワ:えっ・・・え〜っ!(◎_◎;) !


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【#文太郎 】

そうだった

タロウは、人が多い場所にいると人酔いするんだった

ワ:タロウのママさん!どうしよう!

ワ:・・・あら?

周囲を見回したが、タロウのママさんがいない!?

これって・・・はぐれちゃったのかも・・・

ワ:どうしよう!どうしよう?


1 0

【#文太郎 】

どうやらワタシ達、迷子になったらしい

ワ:どうしよう~タロウ~

タ:ううっ、とりあえず平和公園の不死鳥ホールのところまで行って中で休もう

ワ:ホールの中入れるかしら?

タ:初日もホールの中でイベントがあるから大丈夫で・・・

・・・うえぇ〜


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【#文太郎 】

一日目は、ワタシとタロウ、タロウのママさん、凛さんと一緒に回った

ワタシは、何を食べようかと迷っていたが・・・

タ母:凛、とりあえずあそこの屋台の串焼き全種類買ってきて

凛:かしこまりました

タ:じゃ〜僕は、あの屋台の食べ物買ってくるね


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【#文太郎 】

ワ:えっ?ちょ、ちょっと!?

ある通りの屋台の食べ物を三人が買い漁った

・・・・・・

ワ:これ、食べきれる?

見ただけでわかる

到底四人で食べきれる量ではなかった

タ母:あら、ちょっと買い過ぎたわね

ワ:タロウのママさん!買い過ぎですよ!


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【#文太郎 】

タ母:まぁ、余ったらあの人達に食べてもらいましょう

ワ:あの人達?

・・・・・・

食べ終わった後、凜さんは余った食べ物を持ってワタシ達と離れた

また、タロウの家の謎が増えた

しばらく三人でウロウロしていると平和大通りでパレードが始まった


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この物語は、アカシャ図書館に迷い込んだ と謎の女性 との非日常を描いた物語。

さて今日は、どんな物語を紡ぐのかな?

えっ?こんなの小説じゃない?

・・・そう、それが君の答えなんだね

【#文太郎 】


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