「"月の手"は灯りを消す細工をする為にボイラー室に入ったはず……なら……」

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「それが大変なんだよ、古い型で整備も足りてなかったみたいで、ボイラー室は入るだけでも煤だらけになっちゃうくらい!それにあんな壊れ方するのかな……」「……!その話、詳しく聞かせてもらえますか?」

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「本当ですよね!?設計図はもう盗まれてるんですよ!?」「デタラメ言ってたら承知しないでありますからね!?」「僕は"設計図を守る"とは一言も申し上げてませんが、取り戻すのは奴を捕まえることと同義でしょう。その点はご安心を…」

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『侵入者ーッ!!』「予告通り来たでありますな、月の手…!しかし今回こそは即発見に至った!今頃は現場に急行した部下たちが取り押さえているはずであります!」「……」

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「本当に大丈夫なんですよね、探偵さん!?」「こう見えても、既に手は打ってあるのです……奴がどう来るか見ものですね」

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「確認するだけなら手分けしていこうか。じゃあボクはこっち」「本当に探偵小説の登場人物になったみたいだわ!」「一人で大丈夫ですか坊ちゃん!?もし今奴が来たら……」「いいからさっさと行ってこいシュテル!過保護が過ぎるぞ!」

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「随分大仰なものを持ち出して来ましたね……まあ今まで奴を甘く見ていたことを反省してのことでしょう。それでもまだ甘いと、僕は思いますがね」「これの真価を見てからではそんな事言えなくなるでありますから、今のうちにどうぞお好きにおっしゃってください、探偵どの!」

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「……では特別にお見せしましょう、痕跡を逃さず発見する倍率可変単眼鏡!あらゆる秘密を暴く解錠ツール!逃走者の自由を奪う小型ワイヤーガン!更に……」「あのコートのどこにあんなに入ってるのかしら……」

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「お困りのようでありますな、探偵どの!我々の存在も忘れてもらっては困るでありますよ!」「えっ!?テレーズさん、どうしてここに……って、そういえば警察の人だったっけ……」

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「どんな相手かもよくわからないのに、そんなことできるのかしら……」「ふふ……お疑いのようですね。実はある程度当たりがついているのです!……と言うのも、奴の事件とは何度か関わりがありましてね」

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『では今のお気持ちをお願いします!』「えー…まさかこんな賞を貰えるとは思ってなかったので驚きました……こ、光栄です……あとアロマカフェパルファンをよろしく……」「ウィリアちゃーん!!最高よーッ!!」「人の事言えねぇじゃねェか……」

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『エントリーNo.5!!パルファン所属のウィリア選手です!!』「えぇ!?ボクーっ!?」

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「出場者のインタビューが終了し、いよいよ投票及び結果発表です!審査の様子を最も近くで見守られてきた司会として、何か一言!」「私は取材しなくていいんです!しかもそれほとんど私のセリフ取ってますね!?」

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「徹底した練習、それに反した本番の服装、会場特有の緊張……そしてあの子の才能。全てが揃った今、それは起こるわ……確実に!」「あっ……!」

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「……」「な、なんとノーラ選手を撫で始めました!これは……筆舌に尽くし難いと言うことでしょうか!?そんな気持ちを発散するにはちょうど良すぎる高さの身長!これも彼女の魅力かもしれません!」

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「そして最後に登場するのは……エントリーNo.5、アロマカフェ『パルファン』からウィリア選手!なんと彼女は経歴などのデータの全てが秘密!店主も彼女については一切口を開こうとしません!謎めいた魅力を持つ今大会のダークホースです!」「はは……が、頑張りま〜す……」

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「エントリーNo.1、アイオライト商会直営ガジェットカフェ『グリッタースカイ』から、レイラ選手!」「始まる前から勝負は決まってますわ!私こそNo. 1に相応しい……皆様、そうは思いませんこと?オーッホッホッ!」

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「逃がさないわ!私の最後の希望なのよ!」「ノーラちゃんだけ捕まえても、後でこいつと揉めることになるだろうな……二人まとめて連れ帰らなくては……!」

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「あ、ありがとうアレスさん……重たくなかった?」「俺はロストハンターだぜ?ガジェットに比べりゃ、お子様2人なんて楽々よ!さて……どうして追われてたのか、聞かせてもらうかな!」

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「でも……逃げる必要あったかしら?面白そうな話だったけれど……」「ノーラにはそう聞こえたかもしれない……でもボクはその先が読めたんだ。あの流れじゃ……」

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