目潰しか好きな方を選べ

38 97


「俺はな、鼠と蜥蜴よりもあの篝が気に入らん。不快だ」
「そこまでですか。調子のいい野郎だとは思いましたがねえ」
「…………。親父の息がかかってない奴で、使えそうな奴はいないか?」
「まあ、心当たりがないこたぁねえですが」

13 35


私のために戦って死ね

76 194


「お控えなされ、温羅将軍。姫様が怖がられておいでです」
「末の姫君は儂に労いの言葉を掛けるどころか、目通りすら許して下さらぬというのか。戦地より帰還した臣下にあんまりな仕打ちよの」
「……ぅ……」
「将軍は殺気が強すぎるのです。それでは姫様を怯えさせるだけでござる」

18 50


ハッピーバレンタイン

しばらく鎧が着れなくなった

23 75


「殿を悩ます影街と伏牙、そのどちらも一度に解決して御覧に入れます」
「大きく出たな。篝よ」
「殿の御厚意に見合う働きをせねばという一念から、日々力を尽くして参りました。それが漸く実を結ぶことと相成りました」
「……殊勝なこと言う。気に入ったぞ」

18 35


立春はいつもズタボロ

30 63


「元々手負いだったのかよ。やせ我慢も結構だが、傷が開いて血を失いすぎたな。足が鈍ってきてんぜ」
「…痛みなど久しく感じておらぬわ」
「そりゃなんつーか……難儀だな」
「難儀、か」
「生きながら死んでるようなもんだろ。そこまでして義理立てする相手なのかよ。ご苦労なこったな」

21 67


「奇妙なことを言う。気まぐれ腹立ちまぎれでいとも容易く滅ぼされるのがこの世であろうが」
「だから、そうされねえために動くんだろうがよ。俺は周りに飛ぶ火の粉ぐらいは払いたいだけさ。家が火事になるのは誰だって嫌だろ?」
「そうでもない。劫火ならば――私の故郷だ!」

13 36


「見事じゃ。紅拿土の隊を丸々一つ蹂躙したという噂は誇張ではなかったようじゃの」
「向こうから来てくれるとはな。ご老体、これも想定の内か?」
「まさか。まったく最後まで使えぬ蒙昧どもよ。国を奪い返すなどという夢に勝手に溺れておれば良かったものを…」

16 47


このまま捨てようか

50 126


「こいつは車裂にしろ。囀りがいつまで続くか見物だ」

40 125


字が判読困難以外はマトモだった

20 56


ハイエナの楓。
顔、変わったな…

11 48