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@lilyraylilyyg 7さいになると、ユタはがっこうにはいりました。チャスカやおにいさまにちかったことをまもろうと、ユタは、おののけいこにも、べんきょうにも、いっしょけんめいです。
@lilyraylilyyg 「ほんの小さな力かもしれないけれど、そうすることが、ピウラもすくって、それからくるしんでいる人をたすけるほうほうなんだとおもいます」
それをきくとおにいさまは、ユタのかたに手をおいていいました。
@lilyraylilyyg けれどユタは、ピウラのために、ゆうきをふりしぼって、こえをかけました。 「おにいさま、おねがいがあります」おにいさまは、とてもこわいかおで、ユタをにらみつけました。
@lilyraylilyyg おにいさまは、しずかに、はなしはじめました。 「この花のなまえは、チャスカという。 むかし、たたかいにまけた王が、たかい山に、にげのびた」
@lilyraylilyyg おにいさまは、そういうと、石のベッドにすわりました。ユタも、そのとなりに、こしかけました。 「ユタ、おとうさまに、あわせてやることが、できなくなった」
@lilyraylilyyg その人は王さまのおにいさまよりずっと年をとった、こわそうな人でした。 年とったおにいさまは、ユタをみてかけよってくると、かおをなでながらやさしいこえでいったのです。
4、ユタがきゅうでんにやってきてしばらくしてから、ほんとうのおにいさまだという人が、ユタにあいにきました。おにいさまは、この国の王さまです。ユタとは、おかあさまのちがうきょうだいなのです。ユタにとって、はじめてあった、かぞくでした。