刈屋は傭兵集団であり,プロの戦闘員が揃っている.
彼らは確かに終末を生き延び,この夏底の世界でも組織的行動を維持している.
全ては依頼のため.金次第で彼らは動くが,それは簡単な裏切りを意味しない.時には金のような俗物こそ強固な誓いの証となるのだ.

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「レディオヘッズ」

彼らの通信装備は,孤独な人工星との交信以外に,仲間たちとの情報共有手段としても機能している.
黄昏た世界において,同じ方向を向く仲間は貴重で得難いものだ.彼らはそれを持っている.
しかしその本質は,彼らの追う声の主と同様に,孤独なのだ.

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「苅屋」

当然その獲物は飾りではなく,敵対者に容赦はない.
越夜隊との小競り合いは頻繁に目撃されているほか,文明の痕跡の深層部ではその守護者と激しく戦闘を繰り広げているらしい.

そこまでして,彼らは何を探しているのだろうか.
「依頼」の内容は杳として知れない.

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「レディオヘッズ」

旅人の一派.通信機器を背負い,世界の何処かから発信されている「信号」の出所を追っている.

それは,恐らく人工衛星の歌.今なお墜落せずに星の周りを巡る,孤独な人工の機械の鯨.

彼らはその関係施設や旅路を巡る.いつか来る邂逅と交信の時を目指して.

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「刈屋」

本質は暗殺者であり,故に明かりの元に出る事を嫌う.
この夏底の世界は文明の黄昏.だからこそ彼らは自由に歩き出せる.

夜が来る前に.夜になる前に.彼らは何かを探している.曰くそれは「天使」と関わりがあると言う.死神を模す彼らにとって,それは皮肉だろうか.

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「刈屋」
金次第でなんでも請負う傭兵集団.
世界が滅んだ今も,終末直前に舞い込んだある「依頼」のために活動している.

構成員は人間だけでなく,シンカロンも在籍している.多くは独自設備で造られており,倫理リミッタは外されている.物理的に.

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「刈屋」

巨大な鎌がトレードマークの傭兵集団.
かつて文明の闇に潜み金次第でなんでもやった.

そんな彼らは,終末直前に舞い込んだ「依頼」の達成のため,今も活動している.
内容の多くは秘されているが,何やら探し物をしているようだ.
この夏底で何に見えようというのか.

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「刈屋」

死神装束に身を包んだ傭兵集団.かつて文明の影で様々な汚れ仕事を請け負っていた.

終末直前,とある人物から与えられた「依頼」を果たす為,黄昏た世界で今尚活動している.
それは夜明けを目指すことでも旅をすることでもない.
噂によれば何かを探しているらしいが.

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汎用人型アンドロイド,通称シンカロン(Think alone)
人類の補助,或いは代替として労働力となった.当然そこには対価が存在し休暇も与えられていた.

条約により「一目で判別できる機械部品などの装着」は義務付けられていたが,彼らは人類の隣人であり,社会の一員であった.

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汎用人型アンドロイド,通称シンカロン(Think alone)

精巧ではあるがそれは機械の体であり,やはり定期的なメンテナンスは不可欠だ.
多くの部品は年月の経過と共に取り替えとなり,少しづつ新しい身体になっていく.それを「成長」だと言ったのは.他でもない,人類だった.

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汎用人型アンドロイド,通称シンカロン(Think alone).

超音速高高度飛行競技用に調整された機体はイカロスと呼ばれた.
1シーズンを生き抜く個体は皆無であり,多くは数レースの寿命である.

しかし彼女らやチームに陰気さはなく,爽やかな雰囲気で満ちていた.奇跡のように.

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汎用人型アンドロイド,通称シンカロン(Think alone).
バトラー型には通常,必要以上の攻撃行為を行わない為のリミッターが装備されていたが,その上限値については”オプション”で変更可能だった.
後にこのオプションは廃止されたが,既に相当数の調整済個体が出回っていた.

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彼女らが飛んだ軌跡は,まれに雲となり長い間残る.
それらはエンジェルロードとも呼ばれ,いつ,どこに,どこまで伸びたかを記録するデータベースまで存在した.
エンジェルロードが出た機体は,そのレースを完走できる,というジンクスもあり,幸運の象徴だった.

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汎用人型アンドロイド,通称シンカロン(Think alone).
高高度超音速飛行競技用の機体,イカロス.

飛行ユニットは1レースでほぼ全壊となるため,使い捨て前提である.だが,配線ひとつに至るまで狂気的な作り込みとなっている.
多くの人間の補佐のもと,彼女らは飛び立つのだ.

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汎用人型アンドロイド,通称シンカロン(Think alone).
要人の世話役と敬語を兼ねるバトラータイプは,法の網を掻い潜り「護身用」の装備を有していた.
遠近様々な距離に対応した武器が作られたが,巨大な携帯杭打ち機などの奇怪なものが特に好まれた.

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「越夜隊」
かつての国際メガコーポ連合が有していた私兵組織を元とする組織.独自の「教義」を持ち,全世界に構成員と拠点を持つ.
彼らの目的は,来る文明の終焉,「夜」を越え,その先にある朝の覇権を握ることである.

彼らは奇跡を秘匿し,暗躍を続けている.

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ただ速く,高く,遠く,飛ぶ.
その為に全てを捧げるのが高高度超音速飛行競技用のアンドロイド,イカロスだ.
彼女らは製造段階では他の汎用アンドロイドと大差はないが,何か,プログラムの最奥に潜む何かが彼女達をイカロスたらしめる.

終ぞその何かは明らかにならなかったが.

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丸鋸の価値は威圧感にある.
実用性?安全性?整備性?
つまらないことを言うね,キミは
—— とあるバトラータイプ愛好家

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「思い出だけで生きていくのか?
 人類〜…」

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「思い出だけで生きていこうぜ,人類!」

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