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村紗水蜜が聖輦船の操作方法を解説している。
「――ねえ、聞いてる?」
朝のお勤めの疲れが出て船長の言葉が右から左だった。
「駄目だゾ☆ めっ♪」
眼前で前かがみになったキャプテン・ムラサから怒られてしまった。
村紗水蜜船長は命蓮寺の敷地、低空に浮く聖輦船の下にいた。
「係留作業始めるよ~!! 皆、私についてきてね~☆」
キャプテンは大地に落とされた聖輦船の錨を片手で掴むと、屈強な門弟達を軽やかな足取りで誘導するのだった。
村紗水蜜は11月初日朝から怒っていた。
「昨晩、あんたが来るのをずっと待っていたのよ」
それって――。
「『ハロウィン』って死者のお祭りでしょ!!」
船幽霊は性的な悪戯を期待していた!?
「お菓子の方よ!! 寺でアホな事言うな!!」
雨の中、村紗水蜜と買い物に出かけた。
「こんな日でも幻想郷中の餓鬼共が寺に押し寄せるからね~。買い出しに付き合ってくれてアリガトね♡」
命蓮寺の金曜名物カレー炊き出しが救世と船長へのお近づきの一助になれば良いのだが。
村紗水蜜の私室を訪れたら、船長は丁度着替え中だった。
「そんなトコに立ってないで中に入りなさいよ♪」
海の漢(おんな)は豪快な性格なのか。
「今夜の飲み代、お願いネ☆ 安い見物料でしょ♡」
……。
#深夜の真剣お絵描き60分一本勝負
村紗船長~
アクション性を求めた結果腰が異次元になりました(反省)
#村紗水蜜
村紗水蜜が柄杓に口を付けていた。
「あ、貴方も飲む?」
無理矢理口に流し込まれた液体は甘く熱かった。
「力水よ♡ 後片付けお願いネ☆」
空になった酒樽から船長に視線を戻した時には、既に彼女は雲隠れしていた。
幻想郷の空を航海する聖輦船の甲板。
横になって自主休憩中、村紗水蜜が話しかけてきた。
「なぁに? もうヘバったの? がんばれがんばれ♪」
スパッツをはいた船長は手をヒラヒラ振ると甲板上でのランニングを再開した。