「……なんだか鶏肉のお料理が食べたくなってきました」
「ご主人様?!」
「わーお。僕の可愛い妹が残酷だぞ」
「む?ディノが鳥さんを守りに入ってますが、アルテアさんを食べたりはしないのですよ?」
「アルテア……いいかい?」
「…パイ様が現れました!」

 

5 98

「アルテア、ブラッシングをしちゃう?それとも……あれ?鳥って何を食べるんだっけ?」
「……虫では?」
「……ご主人様…………」
「えーっと、虫を捕まえてこようか?」
「アルテアが……」
「クッキーなどを与えてみます?鳥さんでも海老はお好きです?」

 

6 95

「ムクモゴリスというもふもふだそうです。緑色な山ムクムグリスさんのお仲間でしょうか?」
「……大きさは似ているんじゃないかな」
「山ムクムグリスは、むくむくごわごわな少し残念な生き物でしたね」
「ご主人様!」
「むぐ……。何故かディノが大喜びです」

 

3 74

「……ところで、換毛期用のブラシはちゃんと使っているんだろうな?」
「昨晩も使いましたよ?……むぐ。アルテアさんのスーツが毛まみれになっています」
「ったく。だいたい、なんで魔物なのに換毛期があるんだよ……」
「……どこからともなくブラシが……」

 

1 18

「まぁ……!楽園がここにありました。いつぞやのフォアグラのタルトもあります!!……各自で好きにお皿に盛ってゆく方式です?」
「……先ずはそこの椅子に座れ。祝福の釣り合いもあるから、お前が食ってもいい分だけ取ってきてやる」

 

6 85

「ネギだけではなくナスやお芋も作っているのですね」
「ムホー」
「……はっ!ボラボラさんを手土産にすれば、精霊な皆さんは喜んでくださるのでは?」
「ム、ムホー!!」
「む。キノコの瓶詰めも献上されてしまいました。精霊さんに差し上げてもよいのです?」

 

5 101

「爪先を踏むかい?」
「ええ、むぎゅっと踏んで差し上げましょう。……うむ。明日の分のお薬ができました」
「頭突きもするかい?」
「……そうですね。……はい、こつりと頭突きしました。……ふむ。明後日の分も仕上がってしまいました」
「飛び込むかい?」

 

7 98

「ほゎ!こちらを下さるのです?ディノ!見てください。木彫りのムグリスディノです!」
「わ、私も貰っていいのだろうか。……愛らしい狐だな」
「……リボン」
「わーお!ボールだ」
「可愛らしい狐の置物ですね」
「……ネアの手紙の絵を参考にしたそうだよ」

 

5 96

|・ω・)っススス……

「まぁ、ムグリスなネクタイピンを夜会につけて行ってくれたのです?」
「……うん。グレアムやウィリアムが褒めてくれたよ」
「うむ。もふもふ愛好家なお二人をも魅了してしまう、素敵なネクタイピンなのです」

   https://t.co/vbmqF4hSot

12 96

「今回のメインの武器はこれにします」
「……フライパンなのだね」
「街のお道具屋さんで購入した、丈夫で腕に負担の掛からない素晴らしいフライパンなのです!」
「海遊びのトングを購入した店だね……」
「時々凄い掘り出し物がある、お気に入りのお店です!」

 

10 101

「ええ。なんでも、葡萄を育てる環境がブルーベリーにも向いているのだとか。大粒で甘味がぎゅっと詰まったジューシーなブルーベリーです」
「じゅーしー……」
「はい、ディノ。お味見ですのでお口を開けてくださいね」
「……ずるい。口に入れようとする……」

 

6 104

「一面のコスモス畑ですね。怖い感じはしませんが、こう……なんだか切ない気がしてきます」
「哀愁の庭だからな。ここならアチェロもいることだし、すぐ帰れるだろう。あまり感傷に引きずられないようにしろよ」
「このお花はアスクで買い取ってくれたりは……」

 

6 93

「むふぅ。とても素敵に仕上がりました!きらきらと祝福が溢れるドレスです。……む、ショールで隠そうとするのはやめるのだ」
「肩と背中が出過ぎだ。胸元はもっと上げろ。いいか、絶対弾むなよ」
「……お母さんです」

  

7 99

「お誕生日のケーキです!今年は、……その、ボールケーキです」
「ブルーベリーのクリームチーズボールだよ!」
「隠し事の無くなったノアの強い希望により、宝物ボールのケーキとなりました。……むむ、アルテアさんが虚ろに」

  

8 108

🎉🎊💐
✼••┈┈••✼
🎂3巻絶賛発売中🍗
『薬の魔物の解雇理由』
桜瀬彩香 様
https://t.co/jDjor7GNsk
コミカライズ絶賛連載中
✼••┈┈••✼

『エーダリア様のお誕生会です』
な感じで描いてみた🖌️

  

18 130

「ふぎゅわ…………。にゅ、にゅま……」
「残さず全部飲めたら、葡萄ゼリーを出してやる。真夜中の座の特殊な畑で紡ぎだされたもので、味と食感だけを楽しめる食楽の葡萄だ」
「ぶ、ぶどぜりが食べられるのです!?」
「おい、弾むな!」
「可愛い。弾んでる…」

 

5 92

「ぎゃっ!」
「ネア?」
「……っ。心臓が止まってしまうかと思いました……。あの毛はいけません」
「大丈夫かい?」
「ディノ、今日は特別にご主人様が巣にお泊りします。ちゃんと寝付くまでぎゅっとしていてください」
「ご主人様!」

  

2 96

「嵐も無事に治まりましたが、先程まで降っていた雨で濡れているので、本日の狩りは中止にします。代わりに…」
「ムギー!」
「むむ。昨日の予防接種でくしゃくしゃになって眠ってしまった狐さんです。アルテアさんに、念入りにブラッシングして貰ったのです?」

 

7 103

「その、アルテアさんは今度は何をしてしまったのでしょう」
「あの男は夜会に紛れ込んでいた廃棄トマトから身を守るために、ルグリューを盾にしようとしたんです。これはもう復讐するしかなく……」
「むぎゃ!……にゃふ!?」
「お胸もお尻も変化なしですね」

 

4 95