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GWに上京し、年上の彼の家を不意打ちした。半裸の綺麗な女性がいた。私は宿に逃げ帰る。「そういうヤツだったんだよ」。年下に慰められた。「良かったじゃん。別れを告げに行ったんだろ?」。好きな人が別にできた。でも躊躇いがまだ残る。同行してきた年下が私を抱き締め囁いた。「俺も好きだ、姉貴」
多田くんのテレサちゃんに、
かくりよの宿飯のチビ!
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朝焼けのさす客室で兄が微睡む。知らぬ間に異性と見てた。成人し、想いを抑えきれず、温泉宿に兄を誘う。昨夜並んだ布団で目を閉じた。覚悟を決めたはずなのに、体の震えが止まらない。「お早う」と兄が呟く。私はそっと涙を拭う。これでいい。男女にならなかったからこそ永遠だ。お早う、お兄ちゃん。
「あら、お若いご夫婦」。温泉宿で女将が微笑む。宿帳に2人並んで氏名を書いた。山奥の一軒宿は連休中でも静謐だ。「家族風呂もありますよ」と薦められ、頬を染めた彼女が俯く。前はしょっちゅう一緒に入った。どうしよう、と僕は尋ねる。同姓の彼女が囁く。「まだ進んでいいか迷ってる、お兄ちゃん」