//=time() ?>
日替わりみたいに女を抱くたび、空虚を感じた。春、大学で彼女ができる。無垢で清楚。心を愛してくれると僕は感じた。夏に初めて結ばれる。「……ね、もう一度」。経験のなかった彼女が、何度も僕を求め出す。喘ぐ声を聞きながら、気づかされた。僕は抱いてきたんじゃない。女たちに抱かれてきたんだ。
中距離走の自主練を春から始めた。折り返しの公園で、いつも彼女の姿を見かける。多分同じ高校生のランナーだ。夏の朝、荒い息で水を飲んでる。その姿は美しく、僕は自分の好意に気づかされる。タオル落としたよ――。思い切って声をかけた。僕を見つめ、少しはにかみ彼女が囁く。「私も今気づきました」
角を曲がったところで足が止まる。その横顔を覚えてる。5年前、彼女から私は彼を奪い取った。そんな幸せは続かない。半年後、彼は事故で亡くなった。お盆の墓碑に花を供え、彼女が涙を流してる。ううん、泣くべきなのは私だよ。朦朧とした死に際に、彼は「好きだ」と呟いた。続けてあなたの下の名を。
彼女が死んだ時には「こんなクソみたいな世界滅べ」と素直に思いました(ゲーム内の話です)。(主人公もヒロインがナニして立ち直らせるまで闇落ちしとったしな)
#幸せになってほしかったキャラ挙げろ
高校の後輩とつきあい始めて最初の夏。流れるプールに遊びに行った。「ちょっと頑張りました」。微笑む彼女は可愛いビキニ。僕は内心ドキドキだ。じゃれあって、彼女が先に水からあがる。「何か飲んで休みましょう」。やめてくれ、前屈みで僕に手を伸ばすな。おさまらず、ますますプールを出られない。
『暗渠街の糀寺さん』を更新しました!
兄を追い暗渠街まで来たことを思い返すクメスフォリカ。帰還後、彼女が目を覚ましたのは自室ではない部屋で…?
第101話 正直ナメてた
https://t.co/KJPmyGjeAn
目次
https://t.co/KypfWK60Il #カクヨム
『暗渠街の糀寺さん』を更新しました!
兄を追い暗渠街まで来たことを思い返すクメスフォリカ。帰還後、彼女が目を覚ましたのは自室ではない部屋で…?
第101話 正直ナメてた
https://t.co/KJPmyGjeAn
目次
https://t.co/KypfWK60Il #カクヨム
「ガチのやつだ」。お化け屋敷を出たところで、震えながら彼女は言った。臆病だなあ、と僕は笑う。交際半年。彼女は不満みたいだけれど、気恥ずかしくて高校では内緒のままだ。「じゃ、臆病者が本当に怖い話をするね」と彼女が囁く。平気だよ。強心臓には自信がある。「昨日、バスケ部主将に告られた」
あっ河原木さんお疲れ様です。三浦です。「運命の華」聴かせていただいたんですけど……あの、「彼女ができました…」って何スかコレ!なに自慢してんスか!