# fanart

…”黒い氷”。望くんが〈崩壊現象〉を食い止める為に作った、構造体リソースの塊。

元となったのは、レヴァイアが世界を書き換える為に貯め込んでいた、構造体リソースの一部だ。

これのお陰で〈崩壊現象〉は停止し、他のサーバーにまで被害が伝播する最悪の事態は回避された…けど。

0 1

あと一日あれば完成できそう。
構造体セレーナ

13 49

望「…僕は、狩谷 望です。ありがとうございます、白銀さん」

白銀に向けて笑みを返し、再び崩壊する世界へ視線を向ける。

「行くぞ、レヴァイア…!僕にありったけの構造体リソースを寄越せッ!!」

レヴァイア「ふ…ははははははは!」

「ーーー認めよう、その覚悟を。讃えよう、その決意を」

0 0

望「世界の崩壊を止める。僕の”イレギュライザーの力”と、お前の”構造体リソース”を使って」

レヴァイア「…では答えよう。”君が望む分だけ”ある。一つのサーバーを埋め立てる程度、造作も無いさ」

望「…ありがとう、十分だ」

黒騎士が剣を投げ捨て、崩壊していく世界へ左手を伸ばす。

0 0

有理沙「私達は今の内に離脱するぞ!白銀君、後できっちり診察させてもらうからね!」

信矢「優奈ちゃんはそのまま殿だ、頼む」

優奈「…はい…!」

レヴァイア「それで?聞きたい事とは何かね?」

望「簡単な質問だよ。…お前、構造体リソースはどれだけ持ち合わせてる?」

レヴァイア「何…?」

0 0

優奈「望くん!それ以上は…!」

望「どんなに、遠回りする事になっても…!僕は、必ず…!だから!」

「レヴァイア!お前の持ってる構造体リソースをありったけ寄越せ!こんな最低な人間で良いならくれてやる!」

レヴァイア「…!」

「ーーー僕に…大切な約束を守らせろォッ!!」

(1/2)

0 0

望「僕は、優奈さん達を守れればそれで良い。勝つ必要はない。戦う必要すらない」

黒騎士が剣を投げ捨て、レヴァイアと対峙する。

レヴァイア「分からない…君は、何をするつもりだ…?」

望「…世界の崩壊を止める。僕の”イレギュライザー”の力と、お前の持つ”構造体リソース”を使って」

(2/3)

0 0

望「う、おおおおおおーーーッ!!」

黒騎士が構造体リソースを放出し、世界に生じた亀裂を修復していく。空の亀裂が消え、大地の亀裂が”黒い氷”で覆われていく。

ーーーやがて…平原は黒い氷原と化し、レヴァイアの姿が蜃気楼の様に消えていく。

レヴァイア「…ハッピーバースデイ、”狩谷 望”…」

0 1

望「…僕は、”イレギュライザー”ですから。理不尽は、理不尽で塗り潰す…!」

「レヴァイア!お前が持ってる構造体リソース、僕にありったけ寄越せ!!僕に、大切な人達を護らせろォッ!!」

レヴァイア「ーーー認めよう、その覚悟。讃えよう、その決断。君は正しく”英雄”(イレギュライザー)だ…!」

0 1

望「…ッ!」

シエルノヴァが虚空に剣を突き立て、半壊した鎧を身に纏う。そして、レヴァイアと対峙する。

「レヴァイア、お前に聞きたい事がある!」

レヴァイア「何…?」

望「世界を書き換えようとするなら、相応の準備はしているよな?」

「お前…構造体リソースをどれだけ貯め込んでる?」

0 1

望「そうはなりませんよ……僕は、”イレギュライザー”…ですから…!」

「ーーー止まれええええええッ!!」

膨大な構造体リソースが完全に掌握され、崩壊現象によって生じた電脳構造体の亀裂が修復されていく。

地面の亀裂は”黒い氷”に覆われて、平原エリアが黒い氷原と化していく。

0 1

望「く…ううううっ…!」

黒騎士の左手に、膨大な”構造体リソース”が集まっていく。

「レヴァイア…!僕にありったけの構造体リソースを寄越せッ!!大切な人達を護らせろォッ!!」

レヴァイア「ーーー見事だ。認めよう、その覚悟。讃えよう、その決断。君は正しく”英雄”(イレギュライザー)だ…!」

0 1

優奈「ゼクロス先生!?」

望「…はい。どれだけ遠回りになっても、必ず。ありがとうございます、ゼクロス先生」

「レヴァイア…世界を書き換えようとするなら、勿論それなりの準備はしてるよな?」

「お前、構造体リソースはどれだけ持ち合わせてる?」

レヴァイア「ーーーなるほど、そういう事か」

0 1

レヴァイア「ーーー認めよう、その覚悟。讃えよう、その決断。そして、私は君に応えよう」

「君は正しく”英雄”(イレギュライザー)だ…!」

望「…止まれええええええッ!!」

黒騎士が膨大な構造体リソースを完全に制御し、世界に生じた亀裂を修復していく。

平原が、黒い氷に覆われていく。

0 0

望「…自己犠牲なんかじゃありませんよ。僕は、皆で生きて帰る為に…出来る事をやるだけです…!」

「レヴァイア!お前の持ってる構造体リソース、ありったけ僕に寄越せッ!!僕に、大切な人達を護らせろォッ!!」

レヴァイア「ふ…はははははははっ!!良いだろう!」

望の願いを聞き届けた悪魔が嗤う。

0 0

望「世界を書き換えるのがお前の目的なら。もちろん、相応の準備はしているはずだ」

「ーーーお前、構造体リソースはどれだけ持ち合わせてる?」

レヴァイア「ーーー」

望の質問に、レヴァイアが一瞬息を呑む。そして、深く頷く。

「そういう事か…ならば答えよう。”君が望む分だけ”用意出来るさ」

0 0

ライト「貴様…レヴァイア!」

レヴァイア「ふぅ…やっと箱庭から解放されたよ」

巨大な鋼鉄の怪物が、構造体の裂け目から完全に浮上する。

「…ん?どうやら”異邦人”が混ざっているようだね。初めまして、私はレヴァイア。”世界を書き換える者”さ」

0 0

望「さぁ…僕にありったけの構造体リソースを寄越せ!僕に、大切な人達を守らせろォッ!!」

レヴァイア「…認めよう、その覚悟を。讃えよう、その決断を。そして、私は君に応えよう」

「ーーー君は、正しく”英雄”(イレギュライザー)だ…!」

空の亀裂が消え、大地の亀裂が”黒い氷”に覆われていく。

0 1

望「…犠牲になんか、なりませんよ」

「皆で、帰る為に…僕に出来る事をやるだけです…!例え、僕が僕でなくなったとしても…ッ!」

「ーーーレヴァイア!お前の持ってる構造体リソース、僕にありったけ寄越せッ!!僕に、大切な人達を守らせろぉッ!!」

レヴァイア「ふ、はははははは!」

(1/2)

0 1

望「それ、でも…!」

「僕は…こんな、最低な人間を助けに来てくれた、僕にとって大切な人達を護りたいんだ!だから…!」

「ーーー僕の”存在”で良いならくれてやるッ!!お前の持ってる構造体リソース…僕にありったけ寄越せぇッ!!」

レヴァイア「ふ…っ、ははははははは!素晴らしい!」

(1/2)

0 1