「リッカちゃーん、だいたい終わったよー」
「ありがと、アストルフォくん。始まりの竜をあんまりお待たせしたら失礼だし、通らせてもらおうね。ダ・ヴィンチちゃん、マシュ。アルカナの泉発動、お願い!」

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「始まりの竜……」
「どんだけビッグネームなのよ。神代以前のドラゴンですって?」
「しかも、ギリシャの神さまたちが恐れた……あの恐ろしい機神たちが」

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「待って善姉待って、リーザ、助けてぇ」
「ちょっとゼン子! アタシのヨメに何してるのよ!」
「あー? やる気の補給。いいねえ初々しいねえ、ほれお前さんもこっち来な」
「ちょ、ま、待ちなさいよ、なんで結構上手いのよ、このなで魔ー!?」

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(やられた……西の城主がわたしたちの相対を利用することはわかっていたのに。けれど、わたしが倒すべきあなたの名前は刻んだよ。あの子を、あの純粋な子を自分のために利用するあなたを。わたしたちの汚名にかけて、赦しはしない!)

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「お城でハロウィンパーティ、なんて雰囲気じゃなくなったわね。どうするの、子ジカ?」
「どうするもこうするも。しっかりきっちり撃退して、この世界の秘密も解き明かして。そうしたらやろうよ、ハロウィン。秋はリーザの季節だもの」

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「リッカさぁん、聞いてよ〜!」
「どうしたのリセちゃん、食堂に行ってたんじゃなかったの?」
「烹炊班のみんながアンケートだっていうから喜んで出したら、秒で却下されたんだよ! ひどくない?」
「う、うーん、リセちゃんとカレンちゃんは、味の好みが偏ってるから……」

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「うん、おやすみ。……ねぇ、マシュ。会長が……最終再臨に至ったアルジュナオルタさんが、英霊アルジュナの一つの可能性とするならさ。あの人にあってアーチャーのアルジュナさんにないもの、ってなんだろう」
「お二人の差、ですか?」
「うん、ちょっと気になって」

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(今日のはちょっと危なかったなぁ……書文さんの特訓で令呪ひとつしかないの忘れてた。蘭丸ちゃんとアルクちゃんには、何かご馳走してあげなくちゃ。アルクちゃんはにんにくダメらしいから、朝イチでマル姉たちに相談しよう)

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「彷徨海ならまだいいけど、移動仮設本部だから……」
「なるほど……カーリーさんのダイエットで艦体に損傷が出たのと同じ理屈ですね」
「そういうこと。残り三人のゆーさんのこともあるのに、これ以上面白おかしい理由で艦体にダメージは与えられない、んだって」

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「アサシンの書文さん? こんなところまで珍しいね」
「何やら考え込んでいらっしゃるようですが……」
「江戸の聖杯戦争でみんなピリピリしてるのかな。少し、お話聞いてみようか」

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「……いいの?」
「いいさ。なんだ、アレだ。グー出してみな」
「? ……あ」
「あんたは一番のダチだ。だからこそ、オレもオレの相棒をあんたに託せる。胸張りな、ダチ公」
「ありがとう。キンさん……わたしも、わたしの色に輝くよ」
「その意気だぜ、ゴールデン大将」

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「そうだよ、ふたりとも。──人理継続保障機関、ノウム・カルデア。旗艦兼移動仮設本部、ストーム・ボーダー。古く力ある星からのお客さま、本艦を代表してご挨拶を贈ります……ようこそ、わたしたちの家へ」

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「あらかじめ言っておくけど、『なんでリーザじゃないのー』とか言って暴れないでよ?」
「暴れないよ!? リムさんも一騎くんから離れよう?」

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「待ってリーザ待って。今、なんて、言ったの」
「え? 拾った、って言ったの。ほら、今朝方ハロウィンの準備にこっちにきた時に──」

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(こうして、新しい敵……伯爵の繰り出すエレメンツとの最初の戦いは終わった。残り三人……絶対に負けられない、逃げちゃいけない。これはわたしたちの名誉を示す戦いだし……それになにより。伯爵に操られていたのは──南米で姿を消した、ゆーさんの亡骸だったんだから)

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「アル、バゼ姉、お願い! わたしのありったけを預けるから──今度こそあのひとに安らぎを!」
「もちろんです。第一のエレメントよ──」
「──たとえあなたが神であろうとも! 私たちが、砕いてみせるッ!」

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(ブラーヴァ、ブラーヴァ、ブラーヴァ。讃える声は光に溶けて。どう言うわけかいつも通りのリリスちゃんがそこにいた。三人分の視線でなぜを問うと、彼女はいつも通り、シニカルな笑顔を返して口を開いた)

「──ただの、気まぐれよ」

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(たまたまのなちゃんとすれ違ったので、無理を言ってトネリコさんとアルたちのトリプルドッグを試させてもらった。はきはききびきびと飛び回るトネリコさん。──自分の目で見てもなお、この人と彼女がイコールで結びつかない。アルやマシュたちから聞いていても、なお)

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「もしもわたしが帰って来られなかったら。その家にリリとお母さんを住ませてほしい」
「却下します。……そんな寂しい使い方は無しです。これは貴女のための家。貴女が憩うための場所。だからそんな弱音は二度となしです。私は、貴女の故郷(予定)なんですから、ね」

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「……すごい、ね」
「当然です。貴女の本籍地なのですから。なのでいつでもどーんと私に移住してほしいのです」
「ありがとう、テノちゃん。──でもね」

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