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友人宅に招かれた。赤子を連れて訪れる。彼女は女子高時代の元カノだった。周囲に言えず、別れた私は就職後、求婚してきた男性上司に頷いた。娘がむずかり、後ろを向いて乳を吸わせる。やっぱり同性は気持ちいい。視線を感じ、一瞬振り向き嫉妬する。招かれたもう一人の友人が、元カノの手を握ってる。
高校時代の元カノと5年ぶりに再会した。酔った弾みで一夜を過ごし、上手さに驚かされる。ともに初恋だった。妬かないと嘘をつき、拗らせて、手を握るだけで別れてしまった。あのあと随分経験したんだな。「君と同じで7人目」と笑われる。やっぱりな。僕も上手くなっただろ。初めてなのに見栄と嘘が。
同じ新人バイトの大学生が苛立ってる。新春のファミレスに、元カノが男と来ているらしい。覗いて驚く。一緒にいるの、私の彼だ。「未練がましく格好悪いな」とバイト同期が俯いた。同じだよ。浮気性で別れようと思いつつ、証拠を残さずはぐらかされる。配膳は私がやるね。現場を押さえて別れを告げる。
ファミレスで、ベルで呼ばれて息を飲む。大学の元カノが男と一緒に座ってる。新春早々僕はバイトだ。「何イライラしてるのよ?」。同じ新人バイトの女子大生に尋ねられる。あれ元カノ、と呟くと、席を眺めて「ああ確かに腹立つね」。共感されて嬉しくて、淡く彼女に好意を抱く。「相手は私の今カレだ」
そうだ、宛先不明で戻ってきたんだ。年末に、今年の賀状の束を見直した。7年間、大学時代の元カノと、年1度だけ近況を伝えあってきた。去年、僕の葉書は戻ってきた。彼女からは届けられ、新住所に僕は再送しなかった。「君も幸せ掴んでね」。短文付きの絵葉書で、知らない男の花嫁が、微笑んでいる。