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“ 突然、彼が振り向いた。
「ティリーさん、シートベルトちゃんと着けろ」
「は、はい」
一瞬、目が見えるようになったのかと思った。違う。音で判断している。
彼女がシートベルトを着ける音を確認すると彼は言った。
「さ~て、出発しますよぉ」”
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銀河フェニックス物語 <恋愛編>ジョーカーは切られた(12)
目の見えないレイターは音声データで操縦を始めた
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さきほど更新した最新回が入った<恋愛編>「ジョーカーは切られた」のまとめ読み版②はこちらです📚
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『厄病神』が発動するのはよくあることだ、それでもティリーはいつも以上に心配になった。とにかくレイターを安静にさせなくては。失明する恐れがあるのだ。この人はすぐに無理をする。
「きのうから寝てないんでしょ。少し部屋で休んだ方がいいわ」
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“「ダグ・グレゴリーが今しがたレイターの首に懸賞金を懸けて『緋の回状』を回した」
「えっ!」
僕とティリーさんは声をあわせて驚いた。
「いい歳して、ダグも鬼ごっこが好きだよなぁ。俺が自分で行ったらその金くれるのか、聞いといてくれよ」”
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銀河フェニックス物語 <恋愛編>ジョーカーは切られた(11)
ティリーはレイターの指先から不安を感じた
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ティリーさんがむっとしている。彼女は至極真っ当な感性の持ち主だ。きちんと育てられている様子が目に浮かぶ。
レイターが深いため息をついて頭を抱えた。
他人の恋愛にとやかく言うつもりはないが、どうしてこの二人が付き合っているのか不思議だ。https://t.co/6PfyZXoxhp #銀河フェニックス物語