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50さんのイラストまとめ


好物は、SF、ミステリ、とんかつ、落語。自転車は通勤からブルベまで、ヒルクライムも少々。2016SR、2018SR。骨弱。淡路岩屋の大湯名人。一部敬称略。

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# 読む

井上彼方編『新月/朧木果樹園の軌跡』(社会評論社,2022/08)
ウェブで開催された「かぐやSFコンテスト」(2020-)のことはよくわかっていないのだけれど、そのへんから出てきた新しい書き手たち25名によるオリジナルアンソロジー。ほとんど知らない作者の紹介もわかりやすく、読みごたえあり

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アンディ・ウィアー/小野田和子訳『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)(下)』(早川書房,2021/12)
ここはどこ?わたしはだれ?状態で目覚めたぼく。ぼちぼちと記憶が戻る。ここは宇宙船でぼくはひとりでプロジェクト・ヘイル・メアリーを遂行しなければならない。創意工夫怒涛宇宙SFの開幕だ◎

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『SFが読みたい!2022年版』(早川書房,2022/02)
ベストSF2021読破率、国内2/10、5/20、7/30、海外1/10、3/20、3/30。国内海外とも短篇集とアンソロジーの年だったのに読めていなくて情けない。好物なのに。伴名錬や伊藤典夫編集の旧作発掘はしみじみうれしいが、そこに安住してはいかんと反省

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方丈貴恵『名探偵に甘美なる死を』(東京創元社,2022/1)
なんと〈竜泉家の一族〉シリーズ第三弾。最初の『時空旅行者の砂時計』(2019)で大団円だったのに、『孤島の来訪者』(2020)につなげるんだと驚かされたのだけれど。前二作はシリーズ『導入編』だったんだと!?
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兼近大樹『むき出し』(文藝春秋,2021/10)
EXIT兼近大樹による自伝的小説。貧困と暴力が吹き荒れる生い立ちを叙述する一人称がさらさらと刺さる。主人公は疑問をもち考えるのだが、うまく言葉にできず軋轢が生まれ流されていく。そして、本と出会うのだが、そう来たか、そう来るよな、参りました

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今村昌弘『兇人邸の殺人』(東京創元社,2021/07)
《剣崎比留子》シリーズ第3弾。またも特殊設定「機関」がらみの事件に巻き込まれる探偵たち。これも体質だから仕方ないと納得していて、「なにかが起きると分かってて首を突っ込むほうがましでしょう[p.25]」と達観している神経がすごい

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伊藤典夫編訳『海の鎖』(国書刊行会,2021/06)
『ケルベロス第五の首』(2004)から始まった《未来の文学》19巻20冊が完結。待望の伊藤典夫が掉尾を飾る。「すべて自分で選んで、すべて自分で訳したアンソロジーを刊行するのは『吸血鬼は夜恋をする』以来、46年ぶり[編者あとがき]」なんですって

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相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社,2021/07)
あの変態殺人シスコンクソ野郎との対決で仰天させてくれた『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(2019)の続篇は倒叙ミステリ3本立。城塚翡翠のキャラ立ちまくりで犯人が気の毒になるくらい。千和崎真も活躍。古畑任三郎へのオマージュとかも楽しい

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伊東潤『囚われの山』(中央公論新社、2020/06)
あの八甲田雪中行軍遭難事件の秘められた謎を追う歴史雑誌編集者。ほかにも社内人事抗争や離婚問題もなんとかせねば。で、八甲田山の謎の正体には驚いた。帝国陸軍恐るべし。さらに二の矢が飛来、ひえー。人生という「囚われの山」も出現します

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松崎有理『イヴの末裔たちの明日』(東京創元社,2019/11)
〈北の街の大学〉シリーズのようなクスッとした雰囲気は乏しく、ダークな味わいの短篇集。「まごうかたなき」は怪物退治幻想譚、あざやかな幕切れ。地球外からの侵略後を描く「ひとを惹きつけてやまないもの」「方舟の座席」は容赦なし

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