「どーせ最期なら、イズクにも色々見せてあげちゃお」
『いきて。』
…………………、
じゃあ、まずは、かわいいかわいいあの子から。
「んーん、大丈夫だよ！ね、おにいちゃん、所長と何のお話してたの？」
「……ごめん、…ごめんね……」
小さな体の、やわらかな皮膚を裂いて、その腹部からは想像もつかないほど大きな虫のようなものが血液を纏って乗り出した。 鳴き声のように何かを喚き散らして。
蹲っていたコルシュの体が少し浮いて、ごろん、と仰向けに転がった。
「 」
