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しばらく『オンナが先か、カネが先か』問答を続けたが、オンナがタガの手元についた瞬間にカネを振り込むことで双方納得した。
人狼たちはリメを突き飛ばすように拘束を解いた。
リメは脇目も振らずにタガのもとに駆け込んだ。
足元に倒れ込んだリメの耳元でタガは囁く。… https://t.co/1cg1B9V29M
誘拐犯との受け渡し場所についたタガ
「こんばんはー。オンナの引取に来ました~」
「さっさとカネだせ」
ミツヒデはザラついた声で応えた。
「まずは”商品”の確認させてよ」
ミツヒデは舌打ちをして部下に合図をした。部下は慌ただしく拘束されたリメを連れてきた。… https://t.co/WUvrIuhOHn
「リメさんが誘拐されたんですか!?!??お、俺も行きますっ!!」
椅子から飛び上がるマードをカダは優しく諭す。
「だーめ。君はお留守番。あっちから独りで来いって言われちゃったし、午後から宅配物も来るし、全部終わったらリメちゃんとどっか行くかも知れないしね~」
「・・・でも・・」… https://t.co/AIcFzzby4p
「ノヴァ。お前の読みは当たったよ。先ほど殲滅した野盗どもは、おそらくはミツヒデが“現地調達”したチンピラ。ミツヒデ団とは直接の関係は無い。本隊の狙いはこっち」
ヴィジンは一枚の紙をテーブルに置いた。… https://t.co/QmLVAyo91m
サクラデンブガーネと出会ってからマードはよく眠れなくなっていた。
あの夜、サクラデンブはヒトを喰っていた。路地裏で見た死体のいくつかは、きっと彼によるものだ。
人狼がヒトを喰うのは当たり前のことだ。しかしサクラデンブがヒトを喰うのを見るのはマードにとって初めてだった。… https://t.co/0bpwk6tIDu