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「見て、コニー!あったわ」
振り返った先にはペトラが手に四葉のクローバーを握っていた。青空の下、笑う彼女はどこまでも無邪気で穢れを知らない。まるで天使のようだった。眩しくて思わず目を細める。
こんな穏やかな日常がずっとずっと続けばいいのに、そう思った。
思いつく限りの謝罪の言葉を呟きながら、メルジナが息絶えるまで手の力を緩めることはない。大切な子の一人だからこそ、最期の要望は聞き届けてあげたいという思いがそうさせた。
メルジナはニコりと笑い、やがて息絶える。
「お前と話せてよかった。ありがとう、エドガー。」
「…ん。上がしっかりしないと示しつかないからな。」
素直なヨハネの言葉に照れくさくなっていつものように少し強気なエドガーに戻る。一人では抱えきれない事実でも、二人で共有したことにより、幾分かは肩の荷がおりた。
突然服を脱ぎ出すのだから、何事かと思えば、エデインの白く、晒された背中の肩甲骨には、小さいが、確かに天使の翼が二つ、生えていた。
純白でふわふわした羽根はエデインにとても良く似合っていた。
「この本は童話集だ。アンゼルセン童話だな」
「アン……ゼルセン?」
「知らないのか?有名な童話集だぞ」
「知らない……それ、僕にも…教えて…」
「…いいだろう、さっきまで読んでいたのでよければな」